かわいい お顔 ページ6
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ym side
「ふふ…」
あの日から、ニヤニヤが とまらない。
これじゃ だめだ。百獣の王としての威厳を保たなければ。と
キリッと顔をキメ直すけれど、
あの あいらしくて、かわいい けいちゃん(名前も かわいい♡)の お顔と
『りょうすけさん』と、少し 舌っ足らずに 俺を呼ぶ声を思い出すと、
どうしても、顔が ニヤついてしまう(あ、もう 名前で呼び合う仲なんです♡)。
「ぐふふ…」
ぴょーん、ぴょーん♡
ぷるん、ぷるん♡
けいちゃんが歩くたびに揺れる 耳や しっぽを思い出し
くすくすしていると、
『よいしょ…よいしょ…』
遠くのほうから聞こえてきた、かわいい(天使の)声。
……来た♡来た♡
そっと 顔を上げれば
けいちゃんが 大きなニンジン(しかも、前のより大きい！！見たか！！これが、俺への愛だ！！)を抱えていて、
『もうすこし…もうすこし…』
ふらふらしながらも、いっしょうけんめい歩いていた。
…いっしょに住むのもいいけど、こうやって 待ち合わせするのも、どきどき出来て いいなぁ♡
なーんてことを思いながら
けいちゃんの ぷるぷる♡揺れる太ももを みつめていたら、
よろっ
けいちゃんは バランスをくずし、
「――っ！」
あ、と思った時には、
どてっ
まぁるくて もふもふ♡の身体が、地面に転がっていた。
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作者名：本田
| 作成日時：2019年10月13日 21時
