くりひろい(上) ページ22
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ym side
「ふふ…ふふふ…♡」
朝から、ニヤニヤと くすくす♡が とまらない俺。
"百獣の王"という肩書きなど、今の俺には もはやどうでもよくて、
ただただ、"けいちゃんと恋仲になった"という事実に
胸が躍る、踊る。
「はぁ…。けいちゃん、かわいかったなぁ〜♡」
昨日、けいちゃんに想いを伝え、恋仲になった俺たち。
初めてくちつけあい、
俺は それでも、それだけでも、
本っっ当に それだけでも充分だったのに、
くちびるを離し みつめあった けいちゃんは
瞳を とろん♡と とろけさせ、
『ちゅう、きもちい…♡ねぇ、りょうすけさぁん…♡もういっかい、してぇ…？』
うっとり♡あまーい声で おねだりしてきたのだ。
「―――！！」
あの時、けいちゃんを頭から噛りつかなかった俺を ほめてほしい。
"けいちゃんをこわがらせず、なおかつ 次に繋げなければいけない"という使命感に駆られた俺は
やさしさと落ちつきを兼ねそろえた 紳士ぶり、
「うん、いいよ。たくさんしてあげる♡」
ちゅっ♡ちゅっ♡
けいちゃんの くちびるに やさしくくちつけ、
そして、はむはむ♡と甘噛みし、
ちゅぱちゅぱ♡と吸いつき、
けいちゃんを めろめろ♡の とろとろ♡にした(今思えば、あの時死ななかったのが不思議なぐらいだ…)
『ほぁ…りょうすけしゃぁん…♡』
くたん♡と 力が抜け、俺の胸に もたれかかる けいちゃんは
いつもの(巣に持ち帰りたくなるくらい)かわいくて、元気いっぱいで、にっこにこの笑顔とは違い、
(きゅぅぅぅん♡と股間が疼いてしまうくらい)お色気ムンムン♡で。
俺は もう少し ちゅっ♡ちゅ♡して、(こちょこちょ・ぺろぺろしてから)いっしょに眠りたいなぁ…♡と、淡い願望を抱いていたが、
『帰らないと、おとうさんと おかあさんが、しんぱいしちゃうぅ…』
だなんて
お父さんとお母さんのことを 口にされてしまっては 従うしかなく(印象悪くしたくないからね♡)、
なごり惜しそうに 俺の巣を何度も何度も振り返る けいちゃんの手をにぎり
俺は、けいちゃんを巣の近くまで送っていった…。
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作者名：本田
| 作成日時：2019年10月13日 21時
