EPISODE 2 ページ5
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｢A、いらっしゃい｣
朝ごはんの準備をしていた時、ママが俺に手招きをする。
…ど、どうしたんだろう。
何か嫌な予感がする。そう思いながらも俺は料理が盛り付けられたお皿を作業台の上に置き、ママがいるところに向かった。
｢なに？ママ｣
｢おめでとう、A。貴方の里親が見つかったわ！｣
嬉しそうに頬を赤く染めて笑うママ。嫌な予感が的中したことに俺は心の中で肩を落とした。
里親に引き取られる＿＿＿それは鬼に食べられてしまうという事を意味している。里親なんか初めからいないのだ。純粋な心を騙して連れていき、問答無用で食べる。考えるだけで顔が歪んだ。
出荷は
…でも…俺は…
このことを知っていた俺は準備のために毎日勉強していた。そのおかげか、俺は6歳の頃からフルスコアを少しづつとるようになっていた。今では毎日フルスコアをとり、鬼が大好きな脳になっていた。
でも、俺は最近11歳になったばかりだ。12歳まであと1年もある。
｢そうなんだ！里親に会うの楽しみだな｣
俺の言葉にママは頷いた。ママが俺のついた嘘の言葉に気づいていないようで、俺は安堵の息を吐いた。
するとママは、明日出発だから、準備しておいてねと微笑んだ。その言葉に俺はヒクッと顔をひきつかせる。
…明日！？急すぎない！？
叫びたくなる気持ちを抑えて、はーいと笑顔を作る。
じゃあね、と鼻歌を歌いながら歩いていくママ。それに俺は奥歯を強く噛み締めた。脱獄成功するか急に不安になる。
｢A？｣
立ち尽くす俺の顔をノアが覗き込んできた。
｢もうすぐ朝ごはんだよ！行こう！！｣
…あ、準備してたのすっかり忘れてた。
ノアにありがとうといい、2人で食堂に向かう。大半がもう座っていた。
｢いただきます｣
食前の挨拶をして、皆食べ始める。
食器が当たる音と皆の話し声が部屋に響く。
｢どうしたの？怖い顔して｣
隣に座っていた1歳年下のソフィが俺の顔を覗き込む。
｢え、俺、怖い顔してた？｣
｢うん。凄い怖かった｣
｢そっか。ごめんね、なんでもないよ｣
｢そう？何かあったら言ってね」
｢ありがと｣
そういって彼女は微笑む。もし見たのがソフィではなくママだったらと考えるだけで背筋が凍る。
…やばい、無意識だった…
"人間は情報源の固まり"クローネが言ってた言葉が頭をよぎる。
上手く、騙さないと。
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Rabbit book(プロフ) - 公務員さん» ありがとうございます！嬉しいです(*´-`*)更新頑張りますのでこれからも応援よろしくお願いします！！ (2019年8月10日 18時) (
レス) id: 5389d4eda8 (このIDを非表示/違反報告)
公務員 - あ、、、、続きが気になって仕方がない、、、、、!更新楽しみにしてます!! (2019年8月8日 12時) (レス) id: 567cb90382 (このIDを非表示/違反報告)
Rabbit book(プロフ) - 花風雪さん» ソフィは、、、、どうなってしまったのでしょうか……続きをお楽しみにしててください！笑 (2019年6月17日 16時) (レス) id: 5389d4eda8 (このIDを非表示/違反報告)
花風雪(プロフ) - (´･Д･)ぽかーん、ソフィィィィ！ (2019年6月16日 19時) (レス) id: e781858e49 (このIDを非表示/違反報告)
Rabbit book(プロフ) - はるせさん» そうです、やばいんですよ！！（笑）更新頑張っていきますので応援よろしくお願いします！ (2019年5月13日 19時) (レス) id: 5389d4eda8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ま る | 作成日時：2019年4月3日 14時
