本当の笑顔を求めて2 【名前変換】

57　回想 ページ7

私は、涙でちょっぴり塩味のするチョコレートを食べた。









大貴「…何かあったんだろ？

俺で良かったら、その…話聞くからさ。」









チョコレートの効果もあってか、

私は今まで黙ってたことを素直に、大貴に打ち明けていた。









高木先輩に告白されて、断ったこと。

ちーちゃんが先輩と付き合い始めたこと。









そしてちーちゃんに、「大っ嫌い」って言われたこと。









大貴は「うんうん」と、話を聞いてくれた。









そしたら不思議なもので、心がどんどん軽くなっていくのを感じた。

ただ話してるだけなのに。









私は話し終えて、小さなため息をついた。

涙は、いつの間にか止まっていた。









あ「…大貴ありがとね、話聞いてくれて。」

大貴「どーいたしまして。









俺おかしいなって思ってたんだぞ？

Aの笑い方が何となく変わったから。」









あ「え？ いつから？」

大貴「えーっと、3か月ぐらい前からかなぁ」









3か月前と言えば、高木先輩の告白を断った時だ。









女友達も、親友も、

誰も気付かなかった笑顔の変化を、









大貴は気付いていたんだ。

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