本当の笑顔を求めて2 【名前変換】

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涼介side









学校が終わり、俺は街に繰り出していた。









もうすっかり寒くなった12月。

今日は実の妹の誕生日。









Aにはメールしといたから、

俺の帰りが遅くても、心配することは無いだろ。









俺はプレゼントを持って、約束の時間を待った。









毎年夜7時に、駅前の大時計の下で待ち合わせて、

学生でも行けるようなレストランでディナーをご馳走して、プレゼントを渡す。









それがもう、ここ3年ぐらい続いてる。









カーン、カーン…

大時計の鐘が鳴る。









約束の7時だ。

でも妹の姿は見えない。









電車でも遅れてんのかな。

もう少し待ってみるか。









俺はそのまま、20分ほど待った。

でも妹は来ない。









流石に遅いな、

何かあったのか…？









その時、スマホがブルッと震えた。

…妹からのメールだった。









『今日はお母さんがご飯に連れて行ってくれるって。

お兄ちゃん、ごめんね。』









そっか、今日母さん仕事休めたんだ。

なら仕方ないな。









俺は少し街をぶらついて帰ることにした。

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