6の世界【自分の事は棚上げ】 ページ9
招待状はとりあえず無視して、宇宙船を強化しようという事になった。
そして強化の為にはどうするかの話をしていた時―――
ドスンドスン
と、何かが船を叩く大きな音が響いた。
カメラで確認できなかった為に慌てて音の発生源を見に行くと、どうやら宇宙船の内側ではないようだ。
…宇宙船の外側を見ると、深く抉れていた。
その抉れたくぼみ辺りに、招待状が刺さっている。内容は多分同じ。それがびっしりと刺さっている。なんか新しい外見の剣山みたいに。
特定されているという恐怖で寒くなってきた…
しかも書いている招待状の文字は手書きみたいだ。
呪いの類いは掛かってない筈だけど…自信なくなってきちゃったな…
自己修復に任せて、逃げるように会議室へ。
洋君がにこやかに出迎えてくれた。
「咯咯。A、俺が新しいバリアーを張ったから、ヴィクターは入ってこれなくなったぜー」
相変わらず中国さんと被らせたくないようで、口調がころころ変わる洋君。でも、飽きたのか面倒になったのか、笑うのを止めて「でも気を付けるとよろし」と、中国さんと同じ喋り方をした。
「あまりバリアーは持たねーある。けどアイツは暫く気付かねぇだろうし、その内にさっさと逃げるといいある」
「口調、変えなくていいの?」
「よく考えたら金にもならねー無駄な事を頑張るとか馬鹿らしいある。我は我。彼奴は彼奴。我なら日本みたいに離れてく奴は殺すだろうし違うヨー」
どういう事か詳しく説明してくれたけど、何やら大罪のスキル持ちは罪悪感とかモラルとかがほぼなくなるらしい。
なので、普通ならそういうのでセーブしていた暴力的な感情が、剥き出し状態なのだとか。
まあ…どの人間だろうと、それぞれ何かしら狂気みたいなものを持っているからね。
解ってるからロシアさん、アメリカさん、イギリスさん、ドイツさん、皆さん。
そんな『俺(僕)達はあんな狂気は持ってない!!』みたいな顔しなくて大丈夫だから。
…アレ?でも、ドイツさん以外からは似たような狂気を感じた事があるような気がするんだけど??
オリバーはまあ…流石にイギリスとは違うと思いたいけど。
「そういえば…大罪達はそんなに違う世界を移動しているのかな?僕は向こうの世界の様子を知らないし、アメリカくん教えてよ。向こうで何か彼等の気配を感じたりした?」
「ロシア!自慢するなんて性格悪いぞ!…あー、彼等と遭遇したのはイギリスくらいじゃないか?それも記憶が曖昧みたいだし」
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ヴァーニャ(プロフ) - ぴーちゃんさん» コメントありがとうございます!自分の萌えの為にアレもこれもと欲望ごった煮で書き始めた為、アナザーキャラという変態たちを出していいのか不安でしたが、そう言っていただけると安心しましたし嬉しいです!更新は…気長にお待ち下さい(^^ゞ (2019年8月11日 17時) (レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーちゃん - まだ御使いの9までしか読めてないけどこのシリーズ大好きです。何年か前からヘタリアにハマりっぱなしだし、もっとはやくから応援したかったです…。今さらですが応援してます、更新待ってます(((o(*゚▽゚*)o))) (2019年8月9日 13時) (レス) id: 50f98fc46b (このIDを非表示/違反報告)
ヴァーニャ(プロフ) - めめさん» 遅くなりましたが、コメントありがとうございます!忙しいせいで更新が遅くなりすみません… (2019年6月14日 19時) (レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
めめ - 待ってました〜〜〜〜!!!!!!!! (2019年6月9日 2時) (レス) id: dff1165fa4 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァーニャ(プロフ) - めめさん» 嬉しいコメントありがとうございます!思っていたより長く続いてますが、これからも宜しくです! (2019年2月23日 18時) (レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヴァーニャ | 作成日時:2018年11月20日 18時