６の世界【状況悪化】 ページ8
魔法が掛かっている様子はなく、毒物や爆発物等も仕込まれていなさそうな、普通の手紙。
そして宛名は中沢A。私と同名の人だ。
更には隅に【ヴィクターより愛をこめて】と書かれている。これまた知ってる奴と同名だ。
「現実逃避してても仕方ないよ、A」
「ロシア…やっぱりこれは奴からの手紙かな？」
「僕の字と似てるし、多分？見なかった事にする？」
居場所がバレているのに無視して大丈夫だろうか。
冷や汗をかいていると、イヴァンがやや険しい顔をした。
「まだ見つかってはいないみたいだけど、このまま留まるのは危険だよ」
「何か解ったの？」
「オリバーが新しい技術を学んでいるように、ヴィクターも模索を続けているって事だ。ロシアってほら、少し前は田舎丸出しの国だったのに、いざ学びだせば驚くほど化けたよね？ヴィクターもそう。隠蔽する技術を上げている」
イヴァンの言葉に、アルフレッドも同意する。
「巧妙に魔法陣の跡を隠蔽しているよ。どうやら追跡やら色んなものをつけているようだね。でもまだ未熟な所もあるから、学びだして間もないんだろう。それでも学生相手じゃ見抜けないぐらいには出来がいい」
その習得スピードにゾッとした。
いつ来てしまうか解らないのでさっさと宇宙船に乗り込むと、いつの間にかヴィクターのクローンが近くまで来ていた。
ギリギリ間に合ったようだ。
しかしもう、白魔導師さんの家には入り込めないだろう。
「しかし参った…もうこれで迂闊に星へ降りれなくなった」
ルートヴィッヒがそう呟き、これからの対策を考えるべきだとホワイトボードを出す。
確かにヴィクターの習得スピードは脅威だが、踏んできた場数は此方のほうが遥かに上だ。しかしスキルも合わせてきたら、とんでもなくやりづらい事は間違いない。
そして何よりも怖いのが…恐らくヴィクターは、それをきちんと理解している事。だからこそ隠蔽する魔法ばかりを磨いているのかもしれない。多分。判断材料が少なくてはっきりとは解らないけど。
先ずホワイトボードに【特定されないようにする魔法を常時かけるか否か】と書いているルートヴィッヒさん。絵までつけて可愛い。
あ、ちなみに白魔導師さん達は別室で休んでもらってます。闇医者は説明してほしそうだったけど、白魔導師さんが引きずって行ってくれました。
『信用するまで待ってる』なんて、言われちゃった。
信用…してないわけではないんだけど…
裏切られたら嫌だしなぁ…
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ヴァーニャ(プロフ) - ぴーちゃんさん» コメントありがとうございます！自分の萌えの為にアレもこれもと欲望ごった煮で書き始めた為、アナザーキャラという変態たちを出していいのか不安でしたが、そう言っていただけると安心しましたし嬉しいです！更新は…気長にお待ち下さい(^^ゞ (2019年8月11日 17時) (
レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーちゃん - まだ御使いの9までしか読めてないけどこのシリーズ大好きです。何年か前からヘタリアにハマりっぱなしだし、もっとはやくから応援したかったです…。今さらですが応援してます、更新待ってます(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2019年8月9日 13時) (レス) id: 50f98fc46b (このIDを非表示/違反報告)
ヴァーニャ(プロフ) - めめさん» 遅くなりましたが、コメントありがとうございます！忙しいせいで更新が遅くなりすみません… (2019年6月14日 19時) (レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
めめ - 待ってました〜〜〜〜！！！！！！！！ (2019年6月9日 2時) (レス) id: dff1165fa4 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァーニャ(プロフ) - めめさん» 嬉しいコメントありがとうございます！思っていたより長く続いてますが、これからも宜しくです！ (2019年2月23日 18時) (レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヴァーニャ | 作成日時：2018年11月20日 18時
