6の世界【特別な紅茶】 ページ15
ユーリイさんは疲れたようで、スープを飲んだ後で眠ってしまった。
うんうんと魘されているので、少しは慰めになるかと抱き枕を持たせておく。
…余計に魘されているような?
最後に頭を撫でると、嬉しそうに微笑んだ。
「おやすみユーリイさん、いい夢を見てね」
ゆっくり眠ってもらうために部屋から出て、途端に茶熊に引ったくるように持ち上げられた私。
向き合うような形で抱き上げられたけど…
ロシアが意地になって張り付いたままなので、私の腰が辛い。
アメリカは言う。
「ロシア、離れないとAが苦しいよ?」
「君が離しなよー」
「嫌だよ!これからAと一緒にゲームをするんだぞ!」
「むー…僕だってAとゲームするもの。邪魔をしないでよ!」
「ロシア、君の言うゲームってカードゲームとかだろう!?絶対にバイオハ○ードとかグラ○フとかの方が楽しいに決まってる!!」
「ちょっと!なんで決め付けるの!?一緒にマイ○ラやってるんだよAとは!ひまわりでいっぱいにする約束してるんだよ!今はニューヨーク作ってるんだから邪魔をしないでよー!」
「なんて恐ろしい計画なんだ!!全力で邪魔をするんだぞ!!HEROの名にかけて!!」
その前に、なんで二人とも私が遊ぶこと前提なんだ?いつも暇ってわけじゃ…なくもないけど、この後イギリスがお茶淹れてくれるらしいから一服する予定なんだけど。
ほら、イギリスがすごくそわそわしてる。
横のマフィンは…お茶菓子かな?甘くて美味しそうな匂いを嗅ぐと、泣きそうになる。頑張ったね…!!上達してまあ…!!
「…イギリスとお茶するからゲームには付き合えないよ?」
「僕も飲む!」
「俺も飲む!」
仲良いのか悪いのか…
パッと離してくれたのでイギリスの方へ行くと、二人とも本当に付いてきた。イギリスは…ちょっと嬉しそうな、嫌そうな、微妙な顔をしていた。
ポットとかはもう用意していたらしく、テーブルにティーカップを置いていくイギリス。
ティーカップが三つしかないんだけど…一つ足りないですよ?
「ティーカップが一個足りないよイギリスくん」
「ああ。Aのは暖めておいたんだ」
暖めておいた?
三つのティーカップにお湯を注いで暖めている間に、ことりともう一つ置かれた。
い、いま…イギリスの胸元から出てきたような…
気のせいか!気のせいだねきっと!
「気のせいじゃないよー」
黙ってロシアさん!読み込めない現実を無かった事にしたいんだから!
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ヴァーニャ(プロフ) - ぴーちゃんさん» コメントありがとうございます!自分の萌えの為にアレもこれもと欲望ごった煮で書き始めた為、アナザーキャラという変態たちを出していいのか不安でしたが、そう言っていただけると安心しましたし嬉しいです!更新は…気長にお待ち下さい(^^ゞ (2019年8月11日 17時) (レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーちゃん - まだ御使いの9までしか読めてないけどこのシリーズ大好きです。何年か前からヘタリアにハマりっぱなしだし、もっとはやくから応援したかったです…。今さらですが応援してます、更新待ってます(((o(*゚▽゚*)o))) (2019年8月9日 13時) (レス) id: 50f98fc46b (このIDを非表示/違反報告)
ヴァーニャ(プロフ) - めめさん» 遅くなりましたが、コメントありがとうございます!忙しいせいで更新が遅くなりすみません… (2019年6月14日 19時) (レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
めめ - 待ってました〜〜〜〜!!!!!!!! (2019年6月9日 2時) (レス) id: dff1165fa4 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァーニャ(プロフ) - めめさん» 嬉しいコメントありがとうございます!思っていたより長く続いてますが、これからも宜しくです! (2019年2月23日 18時) (レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヴァーニャ | 作成日時:2018年11月20日 18時