６の世界【覚悟】 ページ48
「…ここに居るんだね」
私達はリファリスの人達に連れられて、木造の古めかしい建物の前に来ました。
日本をどことなく彷彿とさせる、そんな建物。
その中に、闇医者は居るらしい。
闇医者だけど腕は確かで、治せないものはない奇跡の腕と一部から言われているらしい。どっかの白黒髪の医者を思い出すなぁ…
――しかしその闇医者、遊び心が過ぎるので免許剥奪された、性格破綻者なのだとか。
お偉いさんに義足として蛸足付けたお茶目っぷりに、心なしかロシアとイヴァン以外ドン引きしていた。しかもそのエピソード、取り返しつくぶんマシな方らしい。
ドイツさんに胃薬を渡しつつ、その悪の医者(アメリカ命名)に会いに門を開く。
リファリスの人達が「御武運を…！」「どうか御無事で帰ってきて下さい！」とか言ってくるのが超不安。
え、医者って人を生かすのが普通だよね？
かなり…多少不安になっても、こっちだって人命が掛かっている。無理にでも貸してもらおう。
踏み入れた先には、闇が広がっていた。
暗いけれど、魔法で強化した私達にはハッキリ見える。
ウサギ耳生やした女性が、男性の腕に向かって斧を振り落とそうとしているのが。
「どういう状況かな？」
冷静に問い掛けるイヴァンに、ウサギ女性(恐らく闇医者)が目をかっぴらいて叫んだ。
「筋肉！なんとまあ、良い筋肉を揃えて来たのだルークよ！貴様ときたら少し迎えに来るのが遅かったが、やはり我輩の力が必要になったか！さあ、何用だ！？改造か！？貴様も筋肉の良さに気付いたか！？」
どういう状況か話さないからか、イヴァンの目が細まった。危ない感じがしたので記憶を読ませてもらう事にした。
「はう！？何やら感じたことないぷれいをされている感じだ！！はぁはぁはぁはぁ」
「気持ち悪いから黙っててよ」
「女子の頭を躊躇なく！なんてドＳだ貴様！いいぞ！もっとやれ！」
変な会話が聴こえてきたけど、何となく読めた。
どうやら暴動を起こそうとしたので、手足を切っておこうとしたようだ。縛るんじゃ駄目なの…？
ドＳイヴァンが気に入ったらしく、闇医者は頼みがあると言った辺りで良いぞと快諾した。まだ何も説明していないのに。
「その代わり…生の命を消費していく実感を与えてくれ！我輩を痛め付けてくれ！」
皆でイヴァンを見ると、奴は良い顔をしてくれた。
かなり嫌な予感しかしない！いや、まさか、このタイミングで借りを返せなんて…
「借りを返してもらうね」
「…うっわ」
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ヴァーニャ(プロフ) - りーあんさん» 嬉しいコメントありがとうございます！私、変態＆ヤンデレキャラが好きでどこまで書いたら許されるのかびくびくしながら書いてますので、案外オリバーさんが受け入れられてホッとしてます(笑)更新頑張ります！ (2018年11月4日 20時) (
レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
りーあん(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！オリバーけっこう好きで、出てくるたびにうおおおってなってます！更新頑張ってください！ (2018年11月3日 21時) (レス) id: 5c83230587 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァーニャ(プロフ) - 宇宙領ロシア州さん» 嬉しいコメントありがとうございます！更新時間がまちまちですみません… (2018年10月12日 19時) (レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙領ロシア州 - いつも楽しく見させていただいてます！ (2018年10月12日 19時) (レス) id: e2e2848499 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァーニャ(プロフ) - 抹茶さん» フランスさんじゃなきゃ、悪戯で済まなかったですよね(笑)大罪達も流石に全裸にされたら怯むと思われます(約２名省く) (2018年9月29日 19時) (レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヴァーニャ | 作成日時：2018年9月7日 23時
