６の世界【悪霊館その３】 ページ32
扉を開けた先に広がっていた風景は、如何にもな書庫だった。イギリスの古城とかにありそうな、質の良いアンティークな家具が配置された、そんな書庫。
書庫だけでサザ○さんの家がまるまる二つは収まりそうな広さで、貧困にあえぎながら魔法の教材を買ったりと遣り繰りしていた過去のせいか、とても貧乏性な私には居心地が悪く感じる。
本棚は高い天井まで届くほどで、多分二階建てだろうこの館の中でも一番広い部屋な気がする。
「…読めないな」
どこの言葉なのか、本は全て読めなかった。
私の翻訳魔法でもダメだったので、地球上の言葉ではないのは確かだ。
この宇宙船の謎が明かされるのではとはしゃいでいたアメリカ達も、がっかりしたのか静かに。
ま、まあ、これを解読することが目的ではないですし？さっさと先に行った方が良いでしょう。
調べている間に、本棚の奥の方に鍵が落ちているのを発見した。そして丁度、この書庫の奥に鍵付きの扉があったのも確認できた。
きっとこの鍵で開くだろうと鍵穴にぶちこむと、なんと、回らなかった。
思わずアメリカを見ると、任せろと頼もしい顔で頷いた。
またもやアメリカさんの足で昇天した扉はちょっぴり可哀想だけど、先を急ぎたいので放置で。
「また廊下かぁ…」
扉の先には、また薄暗い廊下が続いているようだ。
そしてまた、あのゾンビみたいな人影も見える。
準備しようとするアメリカより早く、ロシアは手榴弾を投げ込む！
大爆発を起こした廊下は、ゾンビごと消失！
…こいつらはホラーゲームの主人公にしてはいけない気がする。ム○カ大佐がハイジのクララ役やるようなミスマッチだ。逆に見たい気がしてきた。
焦げた廊下跡を進むと、階段があった。半壊しているけれど、降りるのには支障なさそう。
気をつけて階段を降りると、今度は鉄格子の扉があった。
ロシアが扉に近寄り、破壊した。
こう…鉄格子の棒と棒を伸ばす感じにして破壊した。
「開いたよ〜」
「お、おお…」
最早何も言うまい。きっとこれがアメリカ式、ロシア式の探索方なんだ。他の人はちょっと引いているので、多分間違いない。アルフレッドも引いてるのは多分気のせいかな！
地下室は…とても汚く暗かった。
何かの研究施設だったのだろうか？入って直ぐ横の部屋には、簡易な木のテーブルと椅子が置いてあった。テーブルの上には、謎の液体が入ったビーカー等が並んでいる。一部は割れてこぼれたのだろう。コンクリートの床に染みがある。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 138人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヴァーニャ(プロフ) - りーあんさん» 嬉しいコメントありがとうございます！私、変態＆ヤンデレキャラが好きでどこまで書いたら許されるのかびくびくしながら書いてますので、案外オリバーさんが受け入れられてホッとしてます(笑)更新頑張ります！ (2018年11月4日 20時) (
レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
りーあん(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！オリバーけっこう好きで、出てくるたびにうおおおってなってます！更新頑張ってください！ (2018年11月3日 21時) (レス) id: 5c83230587 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァーニャ(プロフ) - 宇宙領ロシア州さん» 嬉しいコメントありがとうございます！更新時間がまちまちですみません… (2018年10月12日 19時) (レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙領ロシア州 - いつも楽しく見させていただいてます！ (2018年10月12日 19時) (レス) id: e2e2848499 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァーニャ(プロフ) - 抹茶さん» フランスさんじゃなきゃ、悪戯で済まなかったですよね(笑)大罪達も流石に全裸にされたら怯むと思われます(約２名省く) (2018年9月29日 19時) (レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ヴァーニャ | 作成日時：2018年9月7日 23時
