６の世界【そんな顔してる】 ページ4
「首の無い鶏の話は知ってますか？首を刈られてからも、暫く生き続けた鶏なのですが」
黒はそう言って、念写をして見せてきた。
…その念写には、頭部のない男性らしき人が映っている。
「彼は首が無くなったのを良いことに、自分が美形だと言い触らしたりと元気です」
大変な事になっているというのに、ポジティブ過ぎるというか…呑気過ぎるというか…
どうやら頭が無くなったのはあんまり気にしていないらしく、首の断面から煙草もコーヒーも、なんなら煎餅もぼりぼり食べるらしい。
どうやって…？
「なのでイギリスさんが気にする必要はありません。義頭を付ければいい話ですし」
義頭とは。
イギリスも頭が痛くなってきたのか「そ、そうか」しか言えていなかった。
そして私に小さく「Aの産まれた世界でもその、頭が無くても生きてる人間って居たのか…？」と聞いてくる。うーむ…
「首なしライダーは居たけど…」
「デュラハンか！」
「渋谷によく出没してたらしいよ。私、地方に居たから知らないけど」
「おお…」
イギリスと話していたら、横から日本が「新宿に有名な情報屋とかいましたか？」と何故か訊いてきた。情報屋？
「情報を売る仕事の人は居なかったかな。探偵とかいうちょっと犯罪すれすれな人とかは居たけど」
「眠って事件を解決する人とかは居ましたか？眠りのというあだ名が付いた人とか」
「眠って？？眠りのチルノって魔法使いなら居たけど…違うよねー」
「チルノ…羽が生えていたりお馬鹿さんだったりは！？」
「冷徹で残酷な殺人鬼だったよ？眠りのってあだ名は、彼女が殺した人は氷付けにされて、まるで眠っているかのように穏やかな顔をしているかららしいよ。最後まで捕まらなかったって聞いたな…」
「世知辛いファンタジー世界…」
なんだか日本はガッカリしたようだ。ファンタジーに夢見て可愛いというか、うん。
日本、イギリスの二人と話している間に、サンジィは菊と相談していたようだ。
その二人がちょいちょいと呼ぶので行くと、注射器を持ったイヴァンに抱き締められた。
「こ、殺すなら一思いに…！」
「君は僕の事をそう見ているんだね。知ってた」
ニヤニヤ笑いは崩さず、注射器を刺してくるイヴァン。見るとロシア達が心配そうな顔で見守っている。
イヴァンの痛みを一切感じさせない巧みな採血により、血液を僅かばかり失った私。
その血液を菊に渡したので、何となく想像出来た。
作るのは人造人間辺り、かな…
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ヴァーニャ(プロフ) - りーあんさん» 嬉しいコメントありがとうございます！私、変態＆ヤンデレキャラが好きでどこまで書いたら許されるのかびくびくしながら書いてますので、案外オリバーさんが受け入れられてホッとしてます(笑)更新頑張ります！ (2018年11月4日 20時) (
レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
りーあん(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！オリバーけっこう好きで、出てくるたびにうおおおってなってます！更新頑張ってください！ (2018年11月3日 21時) (レス) id: 5c83230587 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァーニャ(プロフ) - 宇宙領ロシア州さん» 嬉しいコメントありがとうございます！更新時間がまちまちですみません… (2018年10月12日 19時) (レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙領ロシア州 - いつも楽しく見させていただいてます！ (2018年10月12日 19時) (レス) id: e2e2848499 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァーニャ(プロフ) - 抹茶さん» フランスさんじゃなきゃ、悪戯で済まなかったですよね(笑)大罪達も流石に全裸にされたら怯むと思われます(約２名省く) (2018年9月29日 19時) (レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヴァーニャ | 作成日時：2018年9月7日 23時
