６の世界【ルイスの失態】 ページ21
「和気藹々としている所悪いんだけど…」
何一つ和気藹々とした雰囲気なんてない中、ルイスが慌てた顔(多分)をしてやってきた。
喋りが遅いルイスに代わり、一緒に来たギレンさんが「ルイスが捕食した魂を吐き出しちまったぜ！」と教えてくれた。
「ひ、１つかい？」
怯えながら訊いたのはアメリカちゃん。幽霊の類いはとても苦手で、ゾンビは大丈夫という不思議な感性の持ち主である。
殴れないから幽霊が苦手とかまじメリカさん。
せめて霊魂１つきり…と思いたかったようだけど、残念ながら答えは「１００は越えてるぜ！」らしい。
アメリカはびくぶるしながら「ちょっと多いけど退治なんか簡単だね！イギリスの得意分野だろう！」と、イギリスにやらせようとしていた。
対するイギリスはニヤニヤ笑いでアメリカを見て、少しだけ勿体振りつつ「いやぁ…そうしたい気持ちはあるが、HEROの活躍を奪うわけにはいかないしなぁ？」と返す。
「君に活躍を譲るよ！」
「悪いし俺はお前の活躍を後ろから見てるよ。Aと日本と菊とアーサーと一緒にな」
「せ、先頭は君で良いんだぞ！たまには年配者に花を持たせなくちゃだしね！」
「いやいや、俺達はお前より体力ないからなぁ。か弱い女の子と爺だから体力ないからなぁ。HEROであるお前が先頭な。魔法で退治できるだろ」
「魔法は君の方が詳しいじゃないか！それに幽霊退治にHEROは関係ないんだぞ！オンミョージとかソーリョとかゴーストバスターの仕事だよ！」
「俺はゴーストバスターでもなんでもないし年配者の爺だからなぁ？体力ないから無理だな、ああ、無理だな！」
「根に持ってる…！」
暫く言い合いをしているアメリカとイギリス。
横からルイスの「あの幽霊に魔法は効かないみたいだよ。物理も効きづらい」という言葉が飛んで来て、珍しくアメリカが白眼を剥いた。
「これで捕まえてきて…お礼はちゃんとする…」
ランタンみたいな物を渡され首を捻っていると、ギレンが明るく教えてくれた。
「それを幽霊に当てれば良いんだぜ！吸い取ってくれるからな！亡国のレプリカである俺様は吸い取らなかったけどな！」
それは笑った方が良いのでしょうか…？
笑えないジョークを放つギレンは置いといて、幽霊騒ぎをどうにかしないと大変な事になりそうだ。
主にアメリカが。
ぷるぷるとしながら健気にランタンの掴む部分を握る彼。ランタンは彼の握力により、悲鳴を上げていた。
…あのランタンが壊れる前に終わるだろうか？
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ヴァーニャ(プロフ) - りーあんさん» 嬉しいコメントありがとうございます！私、変態＆ヤンデレキャラが好きでどこまで書いたら許されるのかびくびくしながら書いてますので、案外オリバーさんが受け入れられてホッとしてます(笑)更新頑張ります！ (2018年11月4日 20時) (
レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
りーあん(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！オリバーけっこう好きで、出てくるたびにうおおおってなってます！更新頑張ってください！ (2018年11月3日 21時) (レス) id: 5c83230587 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァーニャ(プロフ) - 宇宙領ロシア州さん» 嬉しいコメントありがとうございます！更新時間がまちまちですみません… (2018年10月12日 19時) (レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙領ロシア州 - いつも楽しく見させていただいてます！ (2018年10月12日 19時) (レス) id: e2e2848499 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァーニャ(プロフ) - 抹茶さん» フランスさんじゃなきゃ、悪戯で済まなかったですよね(笑)大罪達も流石に全裸にされたら怯むと思われます(約２名省く) (2018年9月29日 19時) (レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヴァーニャ | 作成日時：2018年9月7日 23時
