６の世界【なにこれ】 ページ18
「後、それならロキも居そうだよね」
私が何気なく口にした言葉に、とても偉そうに「当たり前だ。祭りは参加してこそであろう」と返された。
即座に動けたのは近くに居たロシアだった。
手慣れた動きでソイツを殴り飛ばし、直ぐ横で刀を構えていた私を片手で掴んで後退。
後退したタイミングで一斉射撃を喰らわせた。
沢山の鉛玉…ならぬ感情玉を味わっても尚、ソイツは傷だらけになりながらも嗤っていた。
「白々しい」
そう呟いたのはロヴィーノだった。
確かに白々しい事この上ない。馬鹿にしてんのかってぐらい。
服が破けて骨が見えるほどの傷口が露出しているのにも関わらず、したたっている筈の血は、床にも壁にもどこにも落ちていない。
そもそもその傷口は銃弾で負傷したものではない。誰も鉤爪で攻撃していないのに八つ裂きとか可笑しい。
しかも、先ほど撃ったのはただの銃弾ではないのだ。
なのに平然と、優雅に、椅子に座って「ピーチパイは出ないのか？」と負傷した手でティーカップを持っている。ふてぶてしい…
「敵に出すピーチパイはないよ」
私がそう答えると、ロキは何を思ったのか傷口を抉り始めた。
余りにもぐろくて目を逸らしていると、不意にロキが血だらけの手を私に差し出した。
「え」
思わずロキを見ると、不遜な顔でこう言った。
「僕はこう見ても悪戯が少し好きなだけの、カルト集団の糞神共なんかより優しい神様だからな。だからお前に良いものをやろう」
咄嗟に周りを見てみるが、誰もが止まっているような感じがする。
ロキは言う。
「邪魔をされないように、お前の体感時間を長くしたのだ。さあ、貰うとよい」
私に突如光った手を突き刺したロキ。
痛みらしいものは何もなく、ただナニカが入ってきた感覚がした。
「ふむ。これで取り敢えず今だけは敵ではない。だからピーチパイを貰って行ってやる。ではまた」
ロキがそう言った瞬間、ロシアがロキを攻撃した。
いや、よく見れば皆もスキルを使おうとしている！
しかし、奴はもう居なかった。
茶菓子にと、朝に大量生産したピーチパイの一欠片と一緒に消えた。
弱っても神様、か。
ロキに貫かれた筈の腹部は特に痛みとかなく、破れたり傷付いたりしていなかった。
むしろポカポカする…？
一応ステータスを見てみると、見覚えがないスキルが混ざっていた。
【神の悪戯】
…危ないけど一応、使ってみた。
そしたら何と、フランスが全裸になったんだ。
何を言ってるか解らな(ry
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ヴァーニャ(プロフ) - りーあんさん» 嬉しいコメントありがとうございます！私、変態＆ヤンデレキャラが好きでどこまで書いたら許されるのかびくびくしながら書いてますので、案外オリバーさんが受け入れられてホッとしてます(笑)更新頑張ります！ (2018年11月4日 20時) (
レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
りーあん(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！オリバーけっこう好きで、出てくるたびにうおおおってなってます！更新頑張ってください！ (2018年11月3日 21時) (レス) id: 5c83230587 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァーニャ(プロフ) - 宇宙領ロシア州さん» 嬉しいコメントありがとうございます！更新時間がまちまちですみません… (2018年10月12日 19時) (レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙領ロシア州 - いつも楽しく見させていただいてます！ (2018年10月12日 19時) (レス) id: e2e2848499 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァーニャ(プロフ) - 抹茶さん» フランスさんじゃなきゃ、悪戯で済まなかったですよね(笑)大罪達も流石に全裸にされたら怯むと思われます(約２名省く) (2018年9月29日 19時) (レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヴァーニャ | 作成日時：2018年9月7日 23時
