６の世界【悪夢】 ページ13
元スパイで現闇医者のドＭか…
本拠地となる宇宙船等の詳しい情報は与えてないらしく、私達が活動する為に考えた名前【アルビータ】と内容をちょろっと教えただけらしい。
白魔導師さんは青い顔でうっかりしていたと言うけれど…
そのまま寝るまでずっと考えていたせいか、久々に夢を見た。
夢の内容は――
私とロシアがやけに仲良く手を繋いで歩いているだけという健全な夢である。
夢の中の私は自分の意思で動く事が出来ず、ただひたすら街中を歩いていた。
ぼんやりとした街並みは、自由が無くとも目に飛び込んでくる。
軽い飲食店の通り、街灯と煉瓦が素敵な小道、緑の多い公園、また街灯と煉瓦の小道、小さな橋、緑の多い家、少ない街灯と土が剥き出しの小道、小さな橋…
あれ？人気のない道に進んでない？ロシアに喰われる？
土を踏みしめて暫くしてから、周りに墓石がある事に気付いた。
徐々に視界に入る墓石の量が増えていく。
ぴたり。
歩いていたロシアが急に止まった。
前には日本でお馴染みの墓石。お線香と花を置く所には、既に満開の桜が差し込まれていた。
ロシアが私を見る。
『本当にいいのですか■■は。本当にそれで』
私は答える。
『湿っぽくなるのはごめんなんでな』
気付けば風景がガラリと変わっていた。
とても古い屋敷が見える。
そして…ロシアだと思っていた人は――本田菊だった。
赤い瞳が私を見て、悲しそうにしていた。
『■■■■■■』
何を話しているか解らない。何をしているのか見えない。
多分これは、抱き締められたのだ。
最期の別れのような、悲しい気分になった。
サイレンが鳴り響くせいで何も聴こえない。
ただ私はそんな中、来世で会おうと言ったような気がする。
「っ」
――嫌に生々しい夢だった。
夢だと解っていたにも関わらず、動悸が大変な事になっている。
幸いにも、うるさくして何故か横に居るロシアを起こしたりとかしていないようで、変な心配を掛けなくて済んだ。
ていうか、この歳で悪夢見て泣くとか。
顔を洗おうとふらふら歩いていき、浴室の方へ歩いていく。
顔を大雑把に洗って鏡を見ても何もなかった。
うん、なんかさ、あるじゃん？主人公とかによくさ、秘めた力に目覚めた的な。
特に何もなく、ただの意味深な夢だった。期待した！
気配が微かにしたので背後をちらりと見ると、ロシア――ではなく、菊が居た。
…ん？菊？
召喚魔法はとっくに切れてるよね？
なら眼前の君は誰だ？
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ヴァーニャ(プロフ) - りーあんさん» 嬉しいコメントありがとうございます！私、変態＆ヤンデレキャラが好きでどこまで書いたら許されるのかびくびくしながら書いてますので、案外オリバーさんが受け入れられてホッとしてます(笑)更新頑張ります！ (2018年11月4日 20時) (
レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
りーあん(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！オリバーけっこう好きで、出てくるたびにうおおおってなってます！更新頑張ってください！ (2018年11月3日 21時) (レス) id: 5c83230587 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァーニャ(プロフ) - 宇宙領ロシア州さん» 嬉しいコメントありがとうございます！更新時間がまちまちですみません… (2018年10月12日 19時) (レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
宇宙領ロシア州 - いつも楽しく見させていただいてます！ (2018年10月12日 19時) (レス) id: e2e2848499 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァーニャ(プロフ) - 抹茶さん» フランスさんじゃなきゃ、悪戯で済まなかったですよね(笑)大罪達も流石に全裸にされたら怯むと思われます(約２名省く) (2018年9月29日 19時) (レス) id: 3ca6ab6753 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヴァーニャ | 作成日時：2018年9月7日 23時
