５の世界【わがままな白熊】 ページ24
「〜退け！！」
イギリスはあの重いロシアをペイっと弾き飛ばした。弾き飛ばされたロシアはくるんと１回転し、私を睨む。
「どうして浮気したの」
「浮気って…イギリスはただ私を心配して来てくれただけだし、そもそもロシアは夫じゃないし恋人でもないでしょう？」
「親友だよ！だから僕だけを信じなくちゃ駄目なの！」
横暴だこの白熊！
イギリスは頭が痛そうにしながらも、癇癪を起こす小さい子に言い聞かすみたいに喋る。
「はぁ…恋人が出来たら祝福するのが親友だろう？長年会わなくても変わらず信頼し合えるのが親友だ」
「ぶーぶー」
ロシアちゃんはイギリスのマトモな言葉が不服なようだ。熊耳をもっふもっふして不機嫌そうに唇を尖らせていた。
もう何も言うまいという顔をしたイギリスは、外れかけてたマフラーを巻き直して私の腰を片手で抱き寄せた。
「イギリスくん駄目だよおさわりは！僕のAなんだからね！」
「そういいながらコートの中にAをしまおうとするなよロシア！首が締まるだろ！」
「仕方ないから君も僕の中にいれてあげるね」
「そ、それは遠慮しとくよ…」
「うふ☆」
「う、うぉぉぉい！？止めろよロシア！」
抵抗虚しくロシアのコートの中に飲み込まれた私とイギリスは、諦めた目で夜景を眺めた。月が二つもあって綺麗ですね。
ロシアだけは楽しそうに歩いているが、城から離れていってる。困るのだが。
イギリスも困惑した顔で、でも事情を知らないから仕方ないかみたいな感じでロシアに説明してくれたのだけど、ロシアから返ってきた言葉は「だからだよ」だった。
「ロマーノくんはロシアに…お友達にしやすそうだからいいけど、アメリカくんは今はちょっと仲良くなれそうにないから要らないかな！」
これにはイギリスさんも絶句するしかなくなっていた。
ていうか魔王さん達もアメリカちゃん置いてかれたら困ると思うよ？食費凄いし…
「お、お前は俺はいいのかよ？」
困ったように呟くイギリスに、ロシアは爽やかに答えた。
「イギリスくんは面白いからいいんだよ」
「なっっんだその理由！！？」
叫ぶイギリスに笑うロシア。紳士が遊ばれている…
だんだんと城から離れていき、街の外れまで行ってしまった時――トラックか何かが爆走するような音が鳴り響いた。
「アメリカくんが気付いて来ちゃってるね…逃げなきゃ！」
「仲間から逃げんなよ！」
イギリスの言葉は全く気にせず、ロシアは更にスピードを上げたのだった。
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ヴァーニャ(プロフ) - 抹茶さん» 彼等は一人一人がフルレイドボスみたいなもんですからね。ただ彼等はじゃれてるだけなので危険性は低いのです。 (2017年12月14日 19時) (
レス) id: ed671a183d (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - ヤバい奴ら来ちゃいましたね…([∂]Д[∂]) (2017年12月14日 6時) (レス) id: ccfee82074 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァーニャ(プロフ) - キル・桜鬼乱さん» かーびぃさん甘くて美味しそうな見た目ですよね！そんな彼の☆にする機能、おもち達に多分きっと無い筈です…！ (2017年11月27日 22時) (レス) id: ed671a183d (このIDを非表示/違反報告)
キル・桜鬼乱(プロフ) - ヴァーニャさん» バキューム・・・あれ？だったらカービーさんと同じなのでは？ (2017年11月27日 7時) (レス) id: 6c90db0fc9 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァーニャ(プロフ) - キル・桜鬼乱さん» もち達美味しそうですよね！めりかもちとろしあもちだと逆に此方が食べられそうで怖いです (2017年11月27日 0時) (レス) id: ed671a183d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヴァーニャ | 作成日時：2017年11月6日 2時
