The grass is always greener on the other side of the hill ページ1
綺麗な黒色の瞳が、じっとオリバーを見つめていた。
いつでもそう、Aは一生懸命相手の先を考えている。――そこにいつも自分を入れないのは、悪い癖なのだろう。
オリバーは快楽に負けてしまい気味ではあるものの、阿呆ではない。彼女は自分が側にいればきっと呆れながらも相手をしてくれるのだろうと、半ば確信していた。
けれど其れでは強欲な彼が納得いく筈もなく。
【イギリス】という存在がある限り、オリバーの存在はその分下に見られてしまうだろう。人はどんな聖人君子であろうとも無意識に、ランク付けをして相手を見ているのだから。
悲劇的に自分を見たこと等、オリバーは一度としてない。彼はその辺は嫌に現実的だった。
オリバーは色欲であり、強欲でもある。
弟はアレンよりもアメリカが、ライバルはルイスよりフランスの方がいいし、苦手な奴はロシアだし、髪色も瞳の色も肌も全部、全部イギリスの方がいい。
きっと他の大罪も――怠惰だけは嫌な感情自体ストライキしているようだが――そうだろう。オリバーはそう確信していた。
そしてその対立は…自分達が折り合いをつけるか、オリジナルが消えるかするまで続くだろう。
眼前で語った少女の言葉は、余りにも軽い。砂上の楼閣の如き考えだ。
けれど…彼女自信もそれは無理そうだと半ば思いつつ言ったと、オリバーは感じ取った。
「要はあれだThe grass is always greener on the other side of the hill、日本だと隣の芝生は青いだっけか？俺にとってイギリスは青々とした芝生の持ち主だ。横に並ぶと惨めに思う気持ちくらい、俺にもあるんだぜkitty cat？」
そう言ってパンツを握るオリバーを、Aは怒った。
「そんな事よりパンツ捨てなさい！後、芝生ぐらい育てればいいだろ！」
なんと暴論。けれどオリバーは可笑しそうに笑った。
「ペンペン草が生えないレベルでもか？」
「栄養剤でも撒いとけ！」
とうとう爆笑したオリバーを、Aは睨む。
ロシアが少し肩を竦めて「まるで駄々こねた子供みたいだよ」と呟くと、オリバーは真顔に戻った。
「いや、生まれたてのベイビーだぜ俺達はさ。
だからさ、ちょぉだい？いっぱいいっぱい愛をさぁぁぁ！？」
唐突に浮かんだ情欲は、果たしてニャルラトホテプの呪いか、はたまた情緒不安定なだけなのか。
それはオリバーにしか解らないし、彼は睦言くらいでしか話すつもりもない。
ただ、真っ直ぐ見てくるAの眼差しが眩しく感じたのか瞼を伏せた。
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ヴァーニャ(プロフ) - 抹茶さん» 彼等は一人一人がフルレイドボスみたいなもんですからね。ただ彼等はじゃれてるだけなので危険性は低いのです。 (2017年12月14日 19時) (
レス) id: ed671a183d (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - ヤバい奴ら来ちゃいましたね…([∂]Д[∂]) (2017年12月14日 6時) (レス) id: ccfee82074 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァーニャ(プロフ) - キル・桜鬼乱さん» かーびぃさん甘くて美味しそうな見た目ですよね！そんな彼の☆にする機能、おもち達に多分きっと無い筈です…！ (2017年11月27日 22時) (レス) id: ed671a183d (このIDを非表示/違反報告)
キル・桜鬼乱(プロフ) - ヴァーニャさん» バキューム・・・あれ？だったらカービーさんと同じなのでは？ (2017年11月27日 7時) (レス) id: 6c90db0fc9 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァーニャ(プロフ) - キル・桜鬼乱さん» もち達美味しそうですよね！めりかもちとろしあもちだと逆に此方が食べられそうで怖いです (2017年11月27日 0時) (レス) id: ed671a183d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヴァーニャ | 作成日時：2017年11月6日 2時
