３の世界【VS這い寄る混沌３】 ページ34
クトゥルフの話からアニメの話に、アニメの話からRPGの話に切り替わるぐらいの時間が経過しても、ニャルラトホテプは諦めなかった。
依然として扉の前を占領しているニャルラトホテプ。
アメリカとアーサーはゼ○ダの伝説で盛り上がっていた。
「俺はマスターソードが欲しいんだぞ！そして悪を倒してヒロイン達を救うのさ！」
「マスターソードは確かにいいよな。シンプルで切れ味よくて使い勝手よさそうだ」
「マスクも欲しいんだぞ！キジン姿なんて最高にcoolじゃないか！」
「アメリカの場合はウサギの方が合いそうだけどな」
「あれはマスクじゃなくてズキンなんだぞ？アーサーの方がうさぎ耳似合うよ！」
外国人は何故そんなにゼ○ダの伝説が好きなのか…日本人も好きだけどさ。
猫アーサーはアメリカと楽しい会話をする為にか…仔猫ろしもちの隣を陣取って寝そべっている。…私の胸に挟まっている。
何故だかやっぱりせくはらされたような気分になるけど、ヨーロッパとかならこれぐらいの触れ合いはよくあるレベルだろう。
現にロシアもアメリカもフランスも…その他の人達も触れ合いが激しい。ちょっと虚しいけど逆ハーレムの気分を味わえる。
元がアーサーでも今は可愛い猫には違いないので、仔猫ろしもちと一緒に撫でまくる。ふわふわで気持ちいい上に、普通の猫と違って毛が抜けないから気楽でいい。
そして両側と下には美人さんが居る。ついでに前にはニャルラトホテプが居る。最高だね！
…ニャルラトホテプはいろんな意味で粘りに粘って扉と戦っている。
「VSとついてますが私達が戦うわけではございません」
「どうした日本」
「何だか言った方が良いような気がしました。気にしないで下さいA」
気にしないで下さいと言いつつ、日本が珍しいぐらいくっついてきた。
でかいの(ロシとメリカ)に挟まれる事が多いからか、細くてしなやかで小さい日本がやたら可愛く感じた。
「あ、すみません」
がさりと日本の懐から紙が落ちた。
わあああ…片方記入済みの婚姻届だあ…
違う意味でドキドキしつつ、ニャルラトホテプの動きを見張る。
ちなみに今はスペインのスキルが発動しているらしく、皆はうっすらと赤い色の光に包まれていたりする。
これがスキル【楽天家】の効果か…
これでスペインのスキルでよく解らないのは赤の祝福になった。
トマトに使うとなんか凄く美味しくなるらしいけど…
私は絶対に生は食べないよと言っといたけど、あの顔は諦めてないな。
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作者名：ヴァーニャ | 作成日時：2017年3月10日 0時
