目敏いロシア ページ8
「小雪くんは好きに引きこもらせてあげるとして…ねぇA。植物さえ駄目にするウイルスなら、虫にも効くんじゃないかな?もう入り込んじゃってる虫とこれから入ろうとしてくる虫、なんとかした方が良い気がするよ」
バッタを見ていたロシアがそう呟いた。…確かにそうかもしれない!
「そうだねロシア…呑気に蝶々とか見てて可愛いとか思っててごめんね」
「僕は真面目にしてたのにそんな事思ってたんだ…」
あ、拗ねちゃった。
唇をちょんと尖らせて拗ねてるロシアに餌付けいや差し入れをしていると、イギリスもジッと見てきているのに気付く。
「どうしたの?」
「お」
「お?」
「俺も気付いてたし!」
顔を赤くしてプイッと横を向くイギリス。対抗心かい?クッキーをあげておいた。
「御姉様…そろそろ、いい加減、休んだ方が良い、です。腐る」
「腐らないよ!?ま、まあ、確かに小雪君の言う通り休もうかな」
「人間を、無事洗脳したし…後は、隠れ家にある核シェルターに隠るだけ…御姉様達も来て」
「私、生物だけど側に居て大丈夫なの?嫌なんじゃない?」
「御姉様も他の人も、ただの生物じゃないし神聖で尊いから大丈夫」
「お、おお」
もう此所のシェルターは大丈夫なようだし、外に出て一旦小雪所有の核シェルターに向かう事にした。
お外に出て暫くし、回れ右をしたくなった。イヴァンが堂々と立っていらっしゃったからだ。
「うふふ。アルフレッド君とは嫌々ながら一旦停戦する事にしたから大丈夫だよA」
攻撃準備をする皆を止め、前に出る。嘘じゃないっぽいし。
「なんでまた急に?人間を殺すべきじゃないと思ったの?」
「それはないよ。ただ、ドラゴンにもウイルスが効いちゃったらしくて暴れ始めたから停戦しただけだもの。早く焼却できたらそこまで広がらなかったのにねぇ?」
後ろでがさりと音がしたと思えば、アルフレッド達が気まずそうに立っていた。わあ。
「ただ一番酷いのが日本で、後の国…スイスなんかは全然被害がないんだよね、実は。何故かAは解る?」
「えーと…避難場所とか設備が少ないから…とか?」
「точный。日本の核シェルター普及率はびっくりする程に低いからね。…スイス人は殆ど生き残っているもの」
イヴァンってば人が沢山生き残ってるのが嫌そうだなぁ。
仕方なくワクチンを量産するらしく、仕方なく人を使うつもりな様子。
あれ?
白緑の木を増やしつつワクチン作りまくれば問題解決じゃね?
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かななん - シリーズ序盤のほわほわギャグは何処へ……? (2021年12月11日 22時) (レス) @page3 id: 4cf51eeb61 (このIDを非表示/違反報告)
Kちゃん - 王子…実はホモじゃなかったのか…?大好きなお兄ちゃんと遊ぶ(その通りの意味)感覚なんですかねぇ… (2017年6月19日 16時) (レス) id: 2ce2e79cd6 (このIDを非表示/違反報告)
Kちゃん - お久しぶりです…最近サイトに来なかったのでその間に話が貯まっていて読みごたえがあり嬉しいですw しかし…ぷーちゃんが好きとはなかなかいい趣味してるな王子!(倉掃除領) (2017年6月19日 15時) (レス) id: 2ce2e79cd6 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァーニャ(プロフ) - sorasiさん» 菊さんはイヴァンさんのやり返してくるギリギリを見極めていますので無事でした。……どんな事をしたかはご想像にお任せします(笑) (2017年1月1日 10時) (レス) id: ed671a183d (このIDを非表示/違反報告)
sorasi(プロフ) - ……どんな誘惑したんだろ。菊さん。 (2016年12月31日 20時) (レス) id: d37c8d6fea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヴァーニャ | 作成日時:2016年12月9日 19時