義弟はヒキオタ ページ5
「ヴぇ!此所に避難所の一つがあります!」
「一番ご飯美味い避難所だぞコンチクショー」
ヴァルガス兄弟が転移をしまくったりして連れてきてくれた先に見えたのは、地下へ続く階段の前だった。
場所は屋内。
カムフラージュにか普通の人家に見える。家具もある。
「人民避難用巨大地下シェルターは全国最低3ヵ所ずつはあるってアルフレッドが言ってたよ!」
「フェリシアーノ、なんでアルフレッドがそこまで地下シェルターの事に詳しいのか知ってる?」
「ハッキングして調べたって言ってた。ちなみに此所は日本ね!アメリカのは広くて飯まずで、ロシアは…だいたい雪で埋まるから入れないってさ!入れても雪のせいで出れないって!更にここみたいに建物作って出入口を守っても、ドアとか壁を盗まれてどのみち雪で埋まるらしいよ!でも掘って新しく出入口作るから大丈夫だってさ!」
「日本とアメリカは兎に角…ロシアの地下シェルター酷いな!?」
「イヴァンの心みたいに荒んでるよね〜…」
フェリシアーノがそう呟くと、ロシアは首を傾げた。
「僕はジサツする人が多いらしい日本くんちの方が荒んでる気がするけどなぁ…」
「…確かに」
あ、フェリシアーノが納得しちゃった…
微妙な気分になる会話を切り捨て、階段を下る。
最低限の明かりはついてるけど…踏み外したら危ないから慎重にしないとだ。
「そういえばなんか自然に生えてたから気にしてなかったんだけど…ロシア、いつの間にか熊耳戻ってるね。気に入ってるの?」
「違うよ?気付いたら生えてたの」
もふもふ動く熊耳を夢中になって触りながら階段を下りきる。続いて細い通路を歩いていたら、いきなり声を掛けられてびくりとする。
「A…」
目を向けると暗闇に金茶のもさぁっとした毛髪の男性が立っていた。
パーティーで見た人だ。というか、義弟じゃね?
彼はぶかぶかのパーカーに黒いズボンを履き、髪の毛はやたらぼさぼさで顔がよく見えない。私はそのパーカーのプリントに手に持っている人形を見て冷や汗が出た。
「あ、みくだ」
ロシアはちょっとだけ嬉しそうにパーカーとかを見てそう言う。
…そう、キラッ☆ミって感じのポーズしたあざといみくのイラストがプリントされたパーカーに、同じくみくの仕事着(?)姿の高そうなドールを持っていた。
彼はロシアの発言を聞き、少し嬉しそうに言った。
「あ、あんた、み、見覚えが、ある気がする、けど…みく、好き?俺も好きっ!」
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かななん - シリーズ序盤のほわほわギャグは何処へ……? (2021年12月11日 22時) (レス) @page3 id: 4cf51eeb61 (このIDを非表示/違反報告)
Kちゃん - 王子…実はホモじゃなかったのか…?大好きなお兄ちゃんと遊ぶ(その通りの意味)感覚なんですかねぇ… (2017年6月19日 16時) (レス) id: 2ce2e79cd6 (このIDを非表示/違反報告)
Kちゃん - お久しぶりです…最近サイトに来なかったのでその間に話が貯まっていて読みごたえがあり嬉しいですw しかし…ぷーちゃんが好きとはなかなかいい趣味してるな王子!(倉掃除領) (2017年6月19日 15時) (レス) id: 2ce2e79cd6 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァーニャ(プロフ) - sorasiさん» 菊さんはイヴァンさんのやり返してくるギリギリを見極めていますので無事でした。……どんな事をしたかはご想像にお任せします(笑) (2017年1月1日 10時) (レス) id: ed671a183d (このIDを非表示/違反報告)
sorasi(プロフ) - ……どんな誘惑したんだろ。菊さん。 (2016年12月31日 20時) (レス) id: d37c8d6fea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヴァーニャ | 作成日時:2016年12月9日 19時