2の世界【能力の無駄遣い】 ページ39
「おやAさん…とうとうロシアさんに食われてしまいましたか?」
セイテキニと続けて言う菊さん。
いや違うよ!?
「この体勢には訳があってですね!」
「よく熟知してますよ!前座はとても大切ですからね!」
「なんか凄く勘違いしてるけど!これはただ久し振りに親友と二人で遊べるのを喜びはしゃぎすぎたロシアが私に抱きついて草むらごろごろして何故か上に乗っかり頬をがじがじしてるだけですよ!」
「それは友達にしても良い事でしょうか?それですと私はアーサーさん達に噛みつかれても許さねばならなくなるのですが」
「ロシアは白熊だから良いのです!」
コルコル鳴き始めたけど、弁解も何もせず上から退きもしない君は絶滅危惧種扱いで良いと思うよ!
「美少女に噛みついても許されるなんて美味しいですね」
そう言って猫耳生やした菊さんが悪い笑みをしながら、ロシアが頭を置いて塞いでる私の反対側の頬をがじがじした。
「菊さん!?」
「コルコルコル」
「私も可愛がって下さいねA♡」
「悪のりが過ぎますよ!?」
「コルコル…がぶっ」
ロシアが菊さんを齧った!?
頬に歯形を残された菊さんは「まさか噛みつかれるとは」と戦慄。その隙に私はロシアの下から逃げて菊さんの歯形のない方の頬に噛みついてやった。
「ありがとうございます。この頬はもう洗いません」
「ちゃんと洗ってね菊さん!」
「僕にも噛みつくべきだよA」
「えっ…?ちょ、ロシア無理やり口にむぐっ」
――三人して両頬に歯形を付けて部屋に戻ると、作業を終えていたらしい皆が此方を見て騒いだ。あ、よく見たら日本はまだ作業中のようだ。
「なんかの流行り!?度胸試しに動物の口にでも捩じ込んだのかい!?」
アメリカが食いついてきたので「まあそんな所だよ」と言うと「俺も度胸試ししたい」と返してきた。
そしてアメリカはロシアと菊さんの頬を見て何かに気付いたもよう。
「…この歯の配置、どう見てもAの歯形なんだぞ」
「なんでアメリカくんそんな事知ってるの?」
「それはだなロシア!俺はAの事なら何でも知ってるんだぞ!趣味に食べ物の好き嫌いに起床時間就寝時間に困った時にする癖に喜んだ時に頬を赤くしたり反応遅い時は何か考えていたりする時だとか手足指のサイズに髪の毛の太さに歩幅に月け「怖いよ!!なんで知ってるの!?」
ロシアにさえ怖がられるアメリカって一体…
私?怖すぎて麻痺してるだけだよ。多分夜に怖くなる。
102人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かななん - シリーズ序盤のほわほわギャグは何処へ……? (2021年12月11日 22時) (レス) @page3 id: 4cf51eeb61 (このIDを非表示/違反報告)
Kちゃん - 王子…実はホモじゃなかったのか…?大好きなお兄ちゃんと遊ぶ(その通りの意味)感覚なんですかねぇ… (2017年6月19日 16時) (レス) id: 2ce2e79cd6 (このIDを非表示/違反報告)
Kちゃん - お久しぶりです…最近サイトに来なかったのでその間に話が貯まっていて読みごたえがあり嬉しいですw しかし…ぷーちゃんが好きとはなかなかいい趣味してるな王子!(倉掃除領) (2017年6月19日 15時) (レス) id: 2ce2e79cd6 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァーニャ(プロフ) - sorasiさん» 菊さんはイヴァンさんのやり返してくるギリギリを見極めていますので無事でした。……どんな事をしたかはご想像にお任せします(笑) (2017年1月1日 10時) (レス) id: ed671a183d (このIDを非表示/違反報告)
sorasi(プロフ) - ……どんな誘惑したんだろ。菊さん。 (2016年12月31日 20時) (レス) id: d37c8d6fea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ヴァーニャ | 作成日時:2016年12月9日 19時