２の世界【世界共通】 ページ38
城に来てから日にちが経ち、今日で六日目だ。
城内の情報はアメリカ＆プロイセンが仕入れ、城下町の情報は菊さん＆イヴァンが仕入れていた。
日本は集まった情報を整理し、式神を召喚してプロイセン作の監視カメラを取り付けていた。
…どう情報を仕入れているか皆に聞いても、ヴァンパイア組は薄ら笑いするだけで答えてくれないのが不気味である。
とんでもない美少女が美男を骨抜きにしているとか、美女の身体の血が抜き取られ衰弱している事件が夥しい数になっているとかの話…
それがやけに艶々になっている菊さんとイヴァンがとてつもなく関係ある気がして気になるが、聞いたらやぶ蛇になる気がしたので黙っておいた。
雉も鳴かずば撃たれないのだ。
そしてロシアは１人マイホームの畑を拡張しては鍛練しつつ、マトモになっていってる王子を朝練のついでに鍛えていた。
三日目から始めていたが遠慮して私は参加していなかった。…が、今日の朝はそろそろ身体が鈍りそうだから参加しようと思って木刀を持つ。
異国(という事になっている)の戦闘術は気になるのか、この国の騎士達も参加しているこの朝練。
男尊女卑はこの世界にも根強くあるようで、昔の日本と同じように女性は大人しく主人の帰りを待てみたいな風潮だ――という事は特になかった。
この世界は気が強くて身長高い女性が多いらしく、小さいらしい私は騎士達に異常な程に心配され可愛がられ讃えられた。
ちっちゃくないよ！？160�僂世茵�？普通だよ！
お菓子を配ったら皆喜んだ。
甘いのが嫌な人にはコーヒーを使ったお菓子が口に合ったようだ。前に日本に貰った妙なんたらの饅頭に似せて作ったお菓子は、アメリカも大好評な代物である。
アイドルみたいにやたら歓声とか浴びて朝練が終了した後、妙に静かになったロシアがちょっと怖い。
王子はそんなロシアを気にせず上機嫌に「またな！」と私の頬にキスした後、騎士達と出ていってしまった。
朝練に使っていた城の中庭の隅の方に二人、ぽつんと取り残される。
「………」
ロシア…黙られるとなんか怖いんだよ君。
無言で私を見ていた彼は、タオルでわしわし私の頬や手を拭いている。別に汚れてないって！確かに君よりは汗臭いだろうけど！
「久し振りに二人っきりだね…」
「寂しいね」
「全然」
全然寂しくないらしい。
「ひ！？肩に頭を置いて息しないで！私汗臭いし嫌だよ！」
「良い匂いだよ」
「せめて鼻で呼吸しないで！」
「やだ！」
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かななん - シリーズ序盤のほわほわギャグは何処へ……？ (2021年12月11日 22時) (
レス) @page3 id: 4cf51eeb61 (このIDを非表示/違反報告)
Kちゃん - 王子…実はホモじゃなかったのか…？大好きなお兄ちゃんと遊ぶ(その通りの意味)感覚なんですかねぇ… (2017年6月19日 16時) (レス) id: 2ce2e79cd6 (このIDを非表示/違反報告)
Kちゃん - お久しぶりです…最近サイトに来なかったのでその間に話が貯まっていて読みごたえがあり嬉しいですw しかし…ぷーちゃんが好きとはなかなかいい趣味してるな王子！(倉掃除領) (2017年6月19日 15時) (レス) id: 2ce2e79cd6 (このIDを非表示/違反報告)
ヴァーニャ(プロフ) - sorasiさん» 菊さんはイヴァンさんのやり返してくるギリギリを見極めていますので無事でした。……どんな事をしたかはご想像にお任せします(笑) (2017年1月1日 10時) (レス) id: ed671a183d (このIDを非表示/違反報告)
sorasi(プロフ) - ……どんな誘惑したんだろ。菊さん。 (2016年12月31日 20時) (レス) id: d37c8d6fea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヴァーニャ | 作成日時：2016年12月9日 19時
