一方通行【snr】 (ページ16)

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家ページ16

Aside

A「うわ…さいっあく…」

委員会の仕事が終わって帰ろうとした時。「これくらいなら帰れるかな」と思って仕事を続けた私がばかだった。

A「…頭痛いし。ほんっと最悪。」

そんな私の声は、ザー、と音を立ててコンクリートに打ち付ける雨にかき消されていった。

A「…背に腹はかえられぬ、ということでしょうか。」

帰ったらそっこーでシャワー浴びなきゃ…濡れるの嫌いなのに…。

snr「…Aさん？？」
A「わっ、…せんらくん、」
snr「なんでそんなびしょ濡れなん！？」
A「…見てわかりませんか。」

ひねくれた返事だが許してほしい。濡れるのは大っ嫌いなのだ。
ただでさえ雨に濡れてるのにこの後シャワーも浴びないとだし。あの私が。いっつもシャワー5分くらいで終わらす私が！！

snr「ええ、傘忘れたん？？とりあえず入りぃ？？」

A「…では、お言葉に甘えて。」
恥ずかしい、と言う気持ちは少々あるが、やはり濡れるのは嫌。

A「お買い物？？」
snr「そうなんよ〜。あ、俺の家ここ。」

snr「Aさんの家ってどこやっけ？？」
A「ここの先ずっと真っ直ぐかな。曲がり角のところ。」
snr「えっ、まだまだ遠いやん！？」
A「…走ってくよ。」
snr「いやだめや！！なら傘貸すから持ってき！？」
A「い、いや、申し訳ないし！！いいよ！！」
snr「いや風邪ひくって！！今でもびしょ濡れなんに！！」
A「う…っ、」

snr「…それか、ちょっと寄ってく？？」
A「…は？？」

とんでもない爆弾発言。

snr「雨止んでから行ったらええやん？？」
A「いや、それ傘借りるより申し訳ないんだけど。」
snr「別にええよ、俺ももっと一緒にいたいし。」

…断りずらい発言やめてくれませんか？？

A「…はぁ、」

結局入れさせてもらった。

snr「Aさんお風呂入ってき？？」
A「へっ、そんな、申し訳ないしいいって、」
snr「やって寒いやろ？？そのままやとソファとか濡れるし」
う…確かに濡れちゃう…

A「…じゃぁ、わかりました。」
また濡れるのか…

A「…ふぅ、」

…あれ？？服？？…せんらくんってお姉さんとかいたりする？？いやきっとそーだよね？？お姉さんのだよね？？

A「…せんらくん。」
snr「えっ、かわ、」
A「嫌い。」
snr「ごめんて！！」
A「うわぁぁあやだ…///」