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sktside
skt「A、なんかいる??飲み物とか…。」
A「坂田さん酔ったら大変なんですから飲んじゃダメですよ??」
skt「うっ、わかっとるって…。」
A「ふふ、ならいいんです。」
実は前、お酒で酔ってるフリして彼女を押し倒したことがあった。
彼女はいまだにあの時の俺が酔ってたと思い込んでるみたいなんやけど。
skt「A〜、俺のこと好き??」
A「えぇ、好きですよ??」
花魁は通常恋愛は禁止。亭主はAを雇ってから花魁達がいい意味で変わったため特別にAへの想いに目を瞑ってくれとった。
Aも、俺らに気を遣って「好き」と言ってくれているんやろか。
skt「…どーゆーところが好き??」
彼女の愛が欲しいから、「本当に愛してくれてる」って実感したいから、どうしても意地悪な質問をしてしまう。
A「そうですね…たくさんあるんですけど…」
「悩んだことをすぐに相談してくれるところ」
「素直に“好き"を伝えてくれるところ」
A「坂田さん人懐っこい性格ですよね。可愛らしくて私は大好きです。」
skt「…んっふふ、おん、俺も好き。」
大好き、愛しとる。
A「私もここに来るの、楽しみにしてるんです。一週間に一度の、癒しの時間です。」
skt「っほんまに!?」
A「はい。なので何かあれば言ってくださいね。最近は仕事があまりないので…ここに来る時間を増やそうかなと思っているんです。」
skt「〜来て!!俺待っとるから!!」
A「ええ、考えておきますね。」
俺を愛してくれる、たった1人の彼女との時間。
これが俺の、唯一の癒しの時間。
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作者名:ほむぽん | 作成日時:2023年4月6日 1時