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大家さん ページ3

新居となるアパートは俺のイメージ通りで少し安心。
2階建て。築何十年だろうか、少しサビが目立つ。


「俺、ここ多分気に入った」

「ほー、良かったな。…あぁそうだお前、いと…大家さんに挨拶してこいよ?」


今年高3になった兄、智人は部屋の中にある大量の段ボール箱を手早く開封しながら、俺に大家さんへの挨拶を促した。

実を言うと、俺はまだ大家さんに会ったことがない。

智人は入所の手続きやら色々あったから大家さんとは何回か会っているらしいけど。





アパートの1階の端っこに住んでいると教えてもらった大家さんの部屋の前に行きインターホンを押す。
ちなみに俺らの部屋は2階。

性別も年齢も性格も知らない大家さんに緊張しながら返事を待っているとドアの向こうから

「あぐっ」

という声とともに、本の山が崩れるようなドサッという鈍い音がした。


しばらく間を置きそーっとドアが開く。そして目のぱっちりした20〜30歳ぐらいの綺麗な女性と目が合った。


「待たせてごめんね!A君…だっけ?」

「はっ…はい!佐原Aです!あの…大丈夫でしたか?」

「あ…うぅん大丈夫」


苦笑を浮かべながら部屋を振り返る女性の視線の先に、大量の雑誌らしきものが崩れ落ちているのが見える。


「部屋の中は気にしないでね!汚いから。…んじゃ改めまして、大家の伊東です!伊東さん、とでも呼んでね!」


「了解です!あの、伊東さん、学校のこととかって…」

「うん。心配ご無用!手続きは終わってるよ!まあ今日は荷物の整理とかして、ゆっくり休んで。それで、明日の7時にまた智人君を連れてここに来て欲しいんだけどいい?」

「分かりました、伝えておきますね!兄共々これからよろしくお願いします!」

「いい子だな〜。なんか分からないことあったら何でも聞いてね!」


ありがとうございますと礼をし、部屋に戻るために階段を登ろうとすると、視界の端っこで伊東さんが控えめに手を振っているのに気付く。
伊東さんの姿が見えなくなる直前に俺も控えめに手を振り返した。


とりあえず大家さんは良い人っぽくて良かった。
ご近所付き合いは大事だよね。

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小木@三色団子派 - この話面白いですね!俺もラッププロジェクトのやつ大っっ好き何です!俺の推しは、空却です!ナゴヤは全員好きっ。 (2020年10月6日 5時) (レス) id: 2cf25ba2b0 (このIDを非表示/違反報告)
Ysn - 蒼斗さん» 読ませていただきました!続き楽しみに待ってますね! (2019年9月25日 1時) (レス) id: 425b77ee4c (このIDを非表示/違反報告)
蒼斗 - Ysnさん» はい。 オリジナル作品の題名は、触手の牢屋と言います。 (2019年9月23日 8時) (レス) id: effc3bbfee (このIDを非表示/違反報告)
Ysn - 蒼斗さん» ありがたいです!是非教えてもらえるとありがたいです! (2019年9月23日 8時) (レス) id: 425b77ee4c (このIDを非表示/違反報告)
蒼斗 - Ysnさん» はい! 作者さんのペースで大丈夫です。 私もオリジナル作品を書いているので良かったら題名の方を教えますか? 突然、すみません... (2019年9月22日 19時) (レス) id: effc3bbfee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Ysn | 作者ホームページ:http://uranai  
作成日時:2018年8月16日 12時

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