俺の兄は先生のことが好き ページ11
《Aside》
「また明日ー！」
「じゃあな」
「明日も待ってるから」
今日は俺も智人も1時間目のみで帰る。
純、大輔、孝二に見送られ、校門の前で智人を待っていると。
「君、佐原A君だね？」
俺と同じ制服を来た男の人に後ろから声をかけられた。
爽やかに笑う姿からは女性にモテそうな…王子様みたいな感じの雰囲気が感じられる。
で、この人は何？
「あの…えっと…ここの生徒ですか？」
「うん。俺はBL高専2年、白城治。君達に会うために待ち伏せしてたよ」
はくじょうおさむ さん…2年生。早く他の学年の人にも会ってみたいな…
…ん？『君達に会うため』？
「さっき職員室の中で君とお兄さんが先生達と話してるの見て。智人君は好きな人ができたっぽかったからさ。君を狙うことにした」
「…えっ」
智人に好きな人ができた？
「白城…先輩、智人に好きな人って」
「ごめんA、遅くなった」
「あっ！智人…」
さっきの話、聞こえてなかったかな…
「お、智人君。いいところに。突然だけど、
ｰｰ金原先生のこと、好きだよね？」
！？ 金原先生って…
「…はぁ！？…えぇ別に？違うけど？」
焦っている。目が泳いでいる。声も震えている。昔から智人は嘘が下手だ。
「あははっ…わかりやすいね？顔真っ赤だよ？」
「うっうるせぇあのな…」
へらっと笑っている白城先輩に何も言い返せない智人。
そうか。
やっぱ白城先輩の言った通り、智人は金原先生のこと好きなんだな。
うん。うん…
「おさむーー！遅刻！早く教室…
あっ！智人君、A君！また明日ね」
金原先生だ。
白城先輩には軽く怒鳴り、俺らにはニコッと笑って手を振ってくれた。
智人のことはあえて見ずに手を振り返す。
「じゃA君も智人君も、また明日」
白城先輩は俺と初めて会った時の笑顔で金原先生の待つ校舎へ向かっていく。
「智人、帰ろ」
「おっ…そうだな」
帰り道。さっきの話題は出さずに他愛ない会話をしながら進む。
会話の最中に、
金原先生には涼丘先生がいたはず
智人はそれでもいいのか？
かなわぬ恋になるんじゃないの？
…なんてことも考えながら
智人との会話を途切らせないようにする。
黙り込んじゃったら気まずいから。
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小木@三色団子派 - この話面白いですね！俺もラッププロジェクトのやつ大っっ好き何です！俺の推しは、空却です！ナゴヤは全員好きっ。 (2020年10月6日 5時) (
レス) id: 2cf25ba2b0 (このIDを非表示/違反報告)
Ysn - 蒼斗さん» 読ませていただきました！続き楽しみに待ってますね！ (2019年9月25日 1時) (レス) id: 425b77ee4c (このIDを非表示/違反報告)
蒼斗 - Ysnさん» はい。 オリジナル作品の題名は、触手の牢屋と言います。 (2019年9月23日 8時) (レス) id: effc3bbfee (このIDを非表示/違反報告)
Ysn - 蒼斗さん» ありがたいです！是非教えてもらえるとありがたいです！ (2019年9月23日 8時) (レス) id: 425b77ee4c (このIDを非表示/違反報告)
蒼斗 - Ysnさん» はい! 作者さんのペースで大丈夫です。 私もオリジナル作品を書いているので良かったら題名の方を教えますか？ 突然、すみません... (2019年9月22日 19時) (レス) id: effc3bbfee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ysn | 作者ホームページ：http://uranai
作成日時：2018年8月16日 12時
