赤薔薇の蕾が三つ ページ3
「お早う」
今日は珍しく、あたしより来るの早いんね。
俺に何時ものへらりとした笑みを向けるAに「おはよう」と口を開いたとき、挨拶の代わりに出たのは欠伸で。
＿＿ああ、やっぱ昨日殺るんやなかったな。
昨日は運が良かったのか、普段よりは速めに片付いたために、帰宅したら風呂に入って即刻寝た筈なのだが＿＿やはり、眠いものは眠いらしい。
「……ふふっ」
普段ならそんなことで笑わないAにえっと少し戸惑うが、笑うのは少ししたらやめた。
普通の女子ならば「馬鹿じゃねぇの」だのなんだの言ってくるところだが、Aはそういう類いのことは全然言わない。だからこそ、今日は戸惑った。
やめたあとに「ちゃんと睡眠取らんと隈、できるで」と俺に近付いてきたかと思えば、女子らしい小さな小さな手で俺の頬を両手で包んだ。
久々に感じた彼女の温もりで自分が今、なにをされているのかに気が付く。
それに、と今思い出したと言わんばかりに再び口を開こうとするAになんやと少しぶっきらぼうに問うが、今はそんなの気にしてはいられなかった。
「それに＿＿＿＿＿＿」
＿＿なにを言っているかは彼女に見惚れていたために俺の耳に届くことはなかったが、多分そこまで重要ではないだろうと適当におんの二文字で返す。
挨拶と、そのあまり重要ではなさそうなことを言いたかっただけなのか、彼女は俺の頬から手を離し、何処かへと足を運ぶ。
「あ、今日も一緒に帰ろうなー!」
くるりと俺の方に方向転換したかと思えば、にししと笑顔でそんなことを言うA。
「＿＿お、おん?」
俺がそんな声をあげたときには、彼女は既に別のクラスメイトとの会話に花を咲かせていて。
「って、なんでもう行ってまうねん＿＿!」
少しの間、放心していたときの自分の顔を想像すると急に顔に熱が集まり、恥ずかしさが込み上げてきて、俺は思わず机に顔を伏せた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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朝翅(プロフ) - 新しい垢作っためううう(数字の7と同一人物) (2018年6月11日 10時) (
レス) id: bc887d6e5b (このIDを非表示/違反報告)
片目レンズ(プロフ) - 数字の７さん» 我々関連14位おめでとううううううう!!!!!もうお祝いだな (2018年4月5日 15時) (レス) id: a63c9652d5 (このIDを非表示/違反報告)
数字の７(プロフ) - 片目レンズさん» 電話楽しかっためう〜！ えっマ？マ？うせやろありがとマジか (2018年4月4日 12時) (レス) id: c6486bf699 (このIDを非表示/違反報告)
片目レンズ(プロフ) - 数字の７さん» 我々だ関連ランキング24位おめでとう!!次も楽しみ!! (2018年4月4日 12時) (レス) id: a63c9652d5 (このIDを非表示/違反報告)
数字の７(プロフ) - 片目レンズさん» ありがとナス！！はよ完結させて新しいん書きたいぬ。因みに今度はイナイレで長編にするつもりやで。なるべくアニメ沿いにしたい…… (2018年4月4日 7時) (レス) id: c6486bf699 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：数字の７ | 作成日時：2018年1月25日 8時
