私、結婚します。 (ページ2)

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第２話ページ2

「終わった・・・」

カタカタとキーボードの音が鳴り響いていた部屋が

やっと静かになった。

脚本家のアシスタントとして働いて早７年。

１年前に放送されたドラマのエンディングには

後ろのほうに小さくソ・Aと書かれていた

「先生、終わりました。

　先生がおっしゃっていたハイヒール、書斎、飴、イチゴ。
　

　すべて入れました」

ジウン「ああ、そう！ありがとう。」

「はい、それでは失礼します」

ジウン「・・・・ん？なに？」

「あ、、家に帰ります」

ジウン「あ、そうね、１か月ぶり？」

「いえ、３か月です」

ジウン「あ、そうだったかしら？おうちにはお兄さんと
　二人暮らしだったわね？」

「いいえ、弟です」

ジウン「そ、そうだったわね、気をつけて帰ってね」

「ありがとうございます。失礼します」

７年もアシスタントしてても私のことなんかちっとも興味がない

３か月ぶりに家路につく。

ここの階段を上って、坂を上って

見慣れているはずなのに少し懐かしく感じる

弟は元気にしているだろうか

きっと家は掃除しなければならない。

そんなことを考えながら家の扉を開けた。

久しぶりに入った我が家は割と片付いている

３か月も家を空けたら慣れたのね

そして私は部屋を片付けを始めた