【ｲﾅGO】幽霊【霧野蘭丸】 (ページ32)

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32事件ページ32

神童「うっ…ぐっっ…ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ」

霧野「…倉間が…やったのか？」

俺は倉間をにらみつける。

神童「おい、霧野…やめろ」

倉間「俺が理科室にはいったら…いきなり自分で…」

浜野「倉間じゃないよ」

ボソボソと理科室の隅から声がした。

天馬「っ浜野先輩！」

浜野が理科室の隅で体育座りで耳を塞ぎ顔をうずくめていた。

浜野「俺も見た…から」

神童「じゃぁ、車田先輩は自分で？」

霧野「んなことするわけ！」

ありえない。

皆おかしいと思わないのか？

倉間「…信じられねぇのは仕方ないけどよ…俺だってこの目で見たんだよ！」

倉間が俺のことを睨み返す。

霧野「…っ」

浜野「…皆は？」

葵「叫び声がしたのでそっちを見に行ってます…」

天馬「…あの」

神童「なんだ」

天馬「捨てましょうよ…車田先輩」

天馬は冷静だった。

少し罪悪感はあるような素振りをしていた。

浜野「…」

俺たちは異臭がしないうちに車田先輩を外へ捨てた。

いったい、何が起こっているんだ。

その後俺らは別の方向へ行った者たちと教室で合流した。

居なくなった人たちのためにも生き延びようと皆で決断した。

可笑しくないか？人が居なくなっているのに決断何てして。

逃げようと思わないのか？

何で皆こんなに落ち着いているんだ？

突然。

窓が割れた。

パリンッと音を立てて

皆が驚いて顔を見合わせた。

カーテンに人影のシルエット。

霧野「人影…？」

信助「ﾌﾞﾊ！…天馬！！」

A「え」

ここは４階。

天馬「信助！！！！！」

天馬が信助に近づこうとした瞬間。

信介の胴体と頭が左右反対に離れた

ﾌﾞﾁﾌﾞﾁｸﾞﾁｭという音を立て頭と胴体は別々のものと化した。

天馬「うわぁああああああああああああああああああ！！！！！！！！！」

天馬がしりもちをついた

信助「えへへどうしたの天馬ぁぁ！！？？」

それでも笑いながら語る信助に

天馬は

天馬「あ、あ、ああ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああ！！！！！！！！
あっちいけよ化け物！！！！」

頭を踏みつぶした。

俺はその光景を唖然としながら眺めていた。