【ｲﾅGO】幽霊【霧野蘭丸】 (ページ16)

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16嘘の世界ページ16

A「……あーあ。つまらないや。」

剣城「先輩！！」

A「いーよ、もう。逃げれば？」

霧野「おい！！！！！自分がしたことわかってんのかよ！？！？十分な未遂行為だぞ！」

A「はーいはい。きゃんきゃん吠えてればいいじゃん。飼い犬」

俺が発言しようとすると

彼女は

A「はい、いーち。にー。さーん。」

数え始めた。

剣城「先輩！逃げましょう！！！」

剣城の言葉で我に返る。

霧野「あ、ああ。すまんっ……」

俺は剣城に肩を貸し

そのまま走り出した。

病院を抜けた。

A「はーち。」

声が聞こえる。

A「きゅぅー」

徐々に近く

そして

耳元で

・

・

A「じゅう。…ミーツケタ」

・

ぴ

ぴ

ぴ

ぴぴぴ

ぴぴぴぴぴぴぴぴ

ガチャ

目覚ましの音？

ぬくもり。

鳥の囀り。

ここは―――。

家？

霧野「剣城！！！！！！！！！？？？！！！？？A！！！！！！」

誰もいない。

夢？

あれが？

そんなわけはない。

俺が考え事をしているとさえぎるように

チャイムが鳴った。

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

ピンポーン

俺はそのままの状態で玄関に行き、出た。

A「おはよ！」

霧野「A…どの面下げてきたんだ。剣城はどうした」

A「へ！？！？え、えっと…あ、あの後は京介とは、そ、その…」

恥ずかしがるA

何がどうなっている？

これがAか？

霧野「昨日っていったい…俺は何して…」

A「忘れちゃったの？あの時は京介と私と霧野でお出かけしてたじゃない。でも霧野と京介、道端でふざけあっていて、霧野は誤って…電柱に頭を……ぷっｗ」

最後まで言い終わることなくこいつは笑い出した。

遊び？

お出かけ？

は？

なんなんだ？

A「きり…の？本当、大丈夫？頭…おかしくなってたりしないよね？ね？」

霧野「…なぁA。」

俺は問いかけた。

霧野「お前は、Aのドッペルゲンガーなのか……？」

するとAは、唖然した後、

・

「ドッペルゲンガーなんているわけないでしょ？ｗ」

と言った。