【ｲﾅGO】幽霊【霧野蘭丸】 (ページ14)

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14質問ページ14

わからない。

誰だ？

鬼？そんなもの非現実すぎる。

「ありえない」

その言葉だけが俺の脳に響き渡った。

そう

ありえないのだ。

霧野「――――――――！！！！！！」

俺はロッカーから飛び出した。

いない。

前のドアが開いてる。

廊下に鳴り渡る足音。

逃げたのか？

霧野「おい！天馬！追うぞ！」

天馬「え！？き、危険ですよ！！」

逃げたということは自分の正体を知られたくないのだ。

霧野「いいから！！こい！」

天馬「は、はい！」

足音のほうへ。

足音のほうへ。

ただ夢中になって追いかけた。

誰なんだ

鬼？
人外？

霧野「うっ…なんだ？風？」

開いてる窓

この時間帯なら先生が必ず締め切るのに...

天馬「ここから逃げたんでしょうかね…」

こんなに高いところから…？

頭が痛い。

激しい頭痛に襲われる。

霧野「なんなんだよ…」

後日

鬼の話はうわさ。

都市伝説のようなもので広まった。

人を襲う鬼が出た。

と。

それに興味がある奴は放課後、先生にばれないように

教室に残って鬼が出るのを待ったようだが

鬼はあれ以来出ていないそうだ。

俺はあの日から頭が痛くて仕方なかった。

締め付けられるようなこの感じ。

何も考えられないほどの痛さだ。

A「霧野？…大丈夫？まだ頭が痛むの？」

心配してくれるA。

あれからこいつには職員室の件を何度も聞こうと思ったが

はぐらかされてしまった。

そういえば
少し前に

剣城がストーカーに追い回されている。

と言っていた。

Aと関係しているのだろうか。

今こそ

聞く時ではないのだろうか。

剣城に何かあってからでは遅い。

それに、Aの疑いもはらしたい。

だから俺は口を開けてAに言ってやった。

霧野「鬼が出た日。お前は職員室で何をやっていた」

彼女はニコニコ笑っている。

A「教・え・て・ほ・し・い・の・？」

霧野「なっ…」

顔を近づけるA。

何だよこれ。

体温が上がる。

A「今夜私を探してみて？きっと、何もかもが分かるようになるわ」

すっと身を引き

自席につくA。

もうわけがわからない。