【ｲﾅGO】幽霊【霧野蘭丸】 (ページ2)

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2幻聴ページ2

霧野「おはよ…って皆どうしたんだ。その隈…」

天馬「夜更かししすぎちゃいました…ははは～…」

天馬は大きなあくびとともに発言した。

円堂「お前ら！朝練始めるぞ！！」

神童「ほら、天馬！さっさと着替えろ！」

神童はだらんとしている天馬を見るなりそう言った。

天馬君「もう少しだけ寝かせてください～…ふぁぁ」

神童「だーめーだ！！」

天馬君「けちぃ…！！！」

霧野「ほら！天馬」

俺は彼に手を差し伸べる

彼はその手に自分の手を重ね起き上がり
伸びの態勢に入った。

・

・

「ずるいよ」

聞こえた気がした。

女の声だった。

今にも泣きそうな声で

浜野「？」

不思議そうな顔して俺を見る浜野。

霧野「あ、いや、何でもない」

・

・

円堂「よし！朝練は終わりだ！お前らよく頑張ったな」

霧野「ふぅ」

神童「霧野…、何か考え事か？」

親友の神童

彼には俺が考えていることは分かってしまうようだ。

霧野「いや。何でもないさ」

変なことは吹き込みたくなかった。

神童「そうか、何かあったら言えよ」

霧野「おう、ありがとな」

ニカっと笑うと神童は安心したか更衣室に向かった。

その後ろにつくように俺も更衣室に急ぐ。

最終日の練習はハードなものだった。

狩屋「せーんぱい！」

霧野「ん？どうした？」

狩屋はニヤッと笑うと俺のユニフォームのズボンに手をかけた

そして

思いっきり俺のズボンを下げた。

霧野「…」

狩屋「今日は、クマちゃんパンツですか…！！」

俺は渾身の一撃でこいつを殴った。

浜野「ちゅーかこれから着替えるから別に…」

そういう浜野。

霧野「確かに…そうだな！ごめんな狩屋ｗ」

狩屋「理不尽！！！」

「ずるいよ」

霧野「…ぇ？」

聞こえた

また

まただ。

どこか懐かしい声でそういうんだ。

霧野「なぁ、狩屋」

狩屋「はーい？」

霧野「あ、いや、なんでもないすまないな」

反応から彼には聞こえてなかったのだろう。

ましてや、誰にも聞こえてなかったのだろう。

でも

じゃぁ

霧野「何なんだよ…」

俺は小声で呟いた。