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･暴力表現注意
立ち上がったMonDはざりざりと砂を踏みながらスタッシュに寄って何かを探している。死体撃ちは趣味悪いなぁ、痛いんだろうなぁ、これから来るであろう痛みを想像して震えそうになりながらMonDが戻ってくるのを待つ。
逃げようとか、何も考えれない。もうここから来るのは絶望だし。
MonD「………痛いの、嫌い？」
『………』
MonD「黙っててもわかんないよ」
『………きらい』
MonD「ふーん、じゃあこれも嫌い？」
『なに、っ、ぁ゛』
ﾊﾟﾝ､とさっきと聞いたような破裂音が響いてわたしの横腹を抉った。撃った張本人のMonDは大変愉快そうに口角を上げてわたしのことを見下ろしている。
いたい、あつい、ただその2つの感覚が私の中に渦巻いて頭の中がぐちゃぐちゃになった。ダウンしてるせいで増す痛みのせいか、これからどうなるのか分からない恐怖のせいか分からないが呼吸が浅くなり汗が止まらない。
いたい、いたいよMonD、そんな声すらも出せず産まれたての赤ちゃんのような声だけが響いた。
『う、あっ、は、、っ、は』
MonD「痛いね、痛そうだねA」
『ふっ、、ふー、っ』
MonD「Aがいつまでもallin入ってくれないから
警察助け来ないし辞めた方がいいんじゃない？」
さっきGPSも無線も壊したくせに何言ってんの。と脳内で反論した。声も出せなくて、手も足も動かせないのに脳だけは動く。だから悔しさが増す。
いたいし、泣きそうだし。ほんとならallin入ってもいい。だけどわたし、さっき神子田と話しちゃったから。
ねぇAと呼びかけるMonDを睨みつけて呼吸を整える。痛みもだいぶ慣れてきてちょっとだけなら話せそう。
痛いのは痛いけどここで折れちゃ警察としてのプライドが削がれる気がして。痛みを堪えながら腹筋に力を入れて話した。
MonD「はは、かわいーね」
『MonD、何がしたいの』
MonD「んー？Aと一緒に戦いたいだけだよ俺」
『それ、嘘でしょ』
そう言えば図星だったのかMonDは目をぱちくりさせてわたしにまた銃口を向けた。また撃たれる、？そう思うと痛くなってきた横腹に泣きそうになりながらMonDの動向を伺った。
MonD「うん嘘
ほんとは________Aの痛がってるとこ見たいだけ」
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作者名：ふゆ | 作成日時：2024年4月14日 15時
