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『はい、もしもし』
??「あーもしもしー?俺ーMonD」
非通知からの電話に出ればMonD。珍しくもない相手でなーんだ、と思いながら会話を続ける。
『MonD、どうしたの?』
MonD「そろそろallin来る気なったー?」
『なるわけないでしょ』
MonD「えー俺はAのことこんなに待ってるのに」
『じゃあ一生待ち続けてたらいいんじゃない?』
煽るようにその言葉を返せば少しの沈黙が広がる。え、気まずい。なんで煽ったら黙っちゃうんだMonD。
少し咳払いをすればMonDが続けた。
MonD「あ、今暇?暇ならレギオンまで来てー?歩きで」
『いいけど……なに?』
MonD「いいから来て?はやく」
『わかったから、今行くね?』
MonD「うん誰にも言わないでね」
『はぁ、?』
MonD「じゃあまってまーす」
それを最後に切られた電話はツー、ツーと音を立てて怪しさを限界にまで爆上げした。
レギオン行かないでおこうかな。どうせ誘拐だし。神子田と話してた方がよっぽどいい。あーーでもどうしよ、MonDわたしが来なかったからとかいう理由で襲撃しそう………
脳内での葛藤の後、わたしはレギオンまで足を運んだ。誘拐されても無線連打しなければいいだけだし。死んだらピン1でおしまい。
もしものことを考えながらレギオンでMonDの姿を探す。どこだろ………茶髪のサングラス……………
そう思いながらレギオンを見渡せばグレーのコートを来たMonDが見えた。
『MonD?』
MonD「おっそ」
『歩きでって言うから』
MonD「じゃ、ちょっと大人しくしてて」
『っえ、』
パン、と短い破裂音がレギオン一帯に響いてその弾丸はわたしの頭を貫いた。誘拐するとしても手錠だと思ってたわたしの頭の弱さに酷く後悔した。また迷惑かけちゃうなぁ。
でも、もしかしたらユニオンでのダウンって思ってくれるかな。とりあえずピンを1回刺して力が入らなくなった身体をMonDに預けた。
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神子田side___
『ねーね、Aは?』
ニックス「ん?あー確かに、見ないな」
『え?ユニオン行ったんじゃないの?』
ニックス「いや?無線には来なかったぞ?」
『は?どういうこと?』
分かること:Aが消えた。
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作者名:ふゆ | 作成日時:2024年4月14日 15時