19 ページ20
・
神子田side___
一目惚れだった。
猫宮「あ!君が神子田くん!?わたし猫宮A!好きに呼んでね!」
その声はまだ俺の脳に焼き付いて離れない。太陽と比べてもまだ眩しい笑顔、女の子らしい小さな身体。
小さいのに頼れて、俺が警察体験のとき色んなこと教えてくれて、警察業務がまだ慣れてない俺に優しく笑いかけてくれて。
俺も、こんな警察になりたいって思えた。
俺の警察人生が最初から満開になったのはこの先輩のおかげ。
猫宮「神子田ー!犯人逮捕ナイス!!!」
話せば話すほどAの魅力は増すし、俺の好きな気持ちもどんどん大きくなった。こんなに好きになったのは初めてかもしれない。
1番好きなのは、やっぱりかっこいい姿。俺がダウンしたときに1番に迎えに来てくれて護送しながら犯人を制圧して、その姿はきっと猫宮Aかっこいい瞬間に必ず入る。
猫宮「神子田、一緒犯人捕まえよ」
猫宮〈4人ダウン!!サーマル確認して〉
猫宮「神子田隣に居たからエイム調子良かった〜!!」
あれは誰でも惚れる。あのポジション俺でよかった。
だから、MonDがAのこと好きそうなのが本当に気に食わない。イラつく。俺の方がAと近いはずなのに。
ナツメだってそう。俺と話してても犯人がコンセルジュなんて無線が入れば飛んで行く。俺が1番じゃないって感じさせられる度に胸が苦しい。
MonDに至ってはキスするの俺より先とか有り得ない、ほんとに。まぁ嫉妬してキスする俺も大概ありえないんだけど
1番ありえないのは俺がキスしたからって意識して顔真っ赤にして避けたりするこの目の前の人。可愛すぎ。反則。
キスしたい衝動に駆られてそのままキスすればもっと顔を赤くしたA。この可愛さ有り得無さすぎ全員惚れる、こんなの。
口をパクパクと金魚のように開けて俺を見るA。さっきも見たなぁこんな顔。どんな顔してても可愛いよ。もういっそのことブスになってくれんかな。そしたら恋敵減りそうなんだけど。
なんて妄言を吐きながらAのことを笑いながら見る。ほんとかわいい。早く俺のになってくんないかな、
ガタン、と音を立てて立ち上がったAは俺の隣まで来てちゅ、と小鳥のようなキスをした。
猫宮「おあいこ!!!」
そう言って少し乱暴に会議室を出たA。……絶対俺のにしてやる
453人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ふゆ | 作成日時:2024年4月14日 15時