猫は気まぐれ【stgr】 (ページ11)

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目が覚めたら真っ白な天井。………病院、？
何度か瞬きをした後身体の感覚を確かめる。痛くは、ない。ってことは病院か。

起き上がろうと上体を動かせばお腹の方に何か重いものが邪魔して起き上がれない。目だけ動かして何が乗っているのか確認すれば白い毛。髪？マンゴー、、？

『マンゴー……？』

そう声をかければ少し動いてまたわたしの上でいいポジションを見つけて顔を伏せた。えぇー、、、、わたしどうすればいいの、？

少しだけ自由が利く腕を動かしてその頭を撫でる。んぅ、、と声を漏らしながら起き上がった頭。顔を見ればわたしの思ってた人じゃない。

神子田「………A？起きたんだぁ、、、」

まだ寝ぼけていそうなその人はわたしの顔を見てへらへらと笑っている。こう見ると神子田割と可愛い顔してるなぁ、。バイオレットの瞳をきゅ、と細めて口も緩んでる。

ほんとに警察の威厳なんてないなぁ、この子は。乗せたままだった手を再度動かして頬を撫でる。腫れた目元。それがこの子の一生懸命さの証明だろう。頑張ってるよ神子田。わたしが見てるよ。

弱音を吐いてくれた後輩にはちゃんとそれなりの対価をあげたい。ちゃんと休めるスペースを空けるし、休暇だって沢山取ろう。神子田にはやめて欲しくない

まだまだ寝ぼけてそうな神子田に笑って上体を起こす。スマホスマホ……わお、画面バキバキ…だけど電源はつく。まだ使えるボロボロのそれを見て安堵しながら神子田の寝ぼけてる顔をライブラリに保存した。ホーム画面にしたっていい。

神子田「ぁー、写真撮ったなぁ、、」

『神子田、眠いなら寝てていいよ』

神子田「はぁい………」

そう言ってまたベッドに顔を伏せた。寝るんだ………、それに少し驚きながらベッドから降りてホールに向かう。多分ももみちゃんとかが居るだろうし。

無線壊れてるから連絡してもらわないと。無線を壊したMonDとのやり取りを思い出すと痛くなる頭を抑えながらドアを押した。

ももみ「あーー！！！Aちゃん！！！」

『ごめーん、無線でわたし起きたって言える？』

ももみ「起きて1番に仕事の話ぃ！！？？」

『ごめんね、警察はそういうのちゃんとしないとだから』

ももみ「いいですけど！！！」

ぷりぷりしながら無線を弄って連絡するピンクのツインテールを眺めながらソファに座った。