八話「秀元さまのお兄さま」 ページ11
「それであの……」
「うんうん…なに？」
にこにこしながら、Aの頭を撫でる秀元にAは
「服を改めて着替えたいので……」
「あ、そうやったわ。」
ああ。と立ち上がり秀元は何着か置かれてる着物を見て
「Aちゃんにはその菫の模様の着物と紫の羽織り
似合うと思うで。、ほな、着替えたら一緒に茶店にでも行こうな♡」
とさらりと、言って扉を締め秀元は出ていく。
そして、丁度出てきたところに悲鳴を聞きつけた是光のかち合い、
「あ。」
「……」
問答無用で首根っこを掴まれ、静かにずられながら是光の部屋で話し合い(説教)されることになるのだった。
ーー
秀元の言葉にAは呆然としてから
似合うかわからないけれど秀元さまの言ってくれた装いに着替え鏡台に立つ。その華やかさにドギマギしながらゆっくり扉を開けるで出ていくと誰かにぶつかる。
白い装いが視界に入り、相手の顔を見る
「あ、秀元さま…！すみません、！ぶつかってて、…あれ、なんだか、お顔色が…？」
秀元はげっそりとしながら力なく笑う
「はは〜…いや、その」
と後ろからぬっと現れた是光にAは軽く驚いた
是光は始めて話すAに緊張して顔の迫力が強くなる
(はっ…、この方は確か、秀元さまのお兄様の是光様……もしかして、至らない私に怒っていらっして…？！)
Aの頭にその考えが頭を巡り頭を下げて謝ろうとすると、先に頭を下げたのは是光だった。
「すまなかった！！！！」
「……………えっ…。」
思わぬ状況にAは混乱する。
それに気づかず是光は続ける
「弟のしたこと、改めて詫びる！！真逆、そのようなその、本当申し訳ない！！」
と言葉する是光に(あもしや、先程のことを…？)
とようやく気づき秀元を見ると困ったように笑っている
「あ、あの大丈夫ですから…！どうか頭を上げてください」
是光は思い悩んだように目を伏せながら、その言葉を聞いて少し安堵したようにほっと息を吐いた。そして咳払いをする。
「コホン。いや、失礼した。私が出るところではなかったのだが…一度、弟の嫁殿とは話してみたくてな」
「え、わたしと…ですか？」
「ああ。…だが先程の対応を見て解った。優しい人なのだな貴女は。」
と是光は微笑、その言葉に自分の家のことがよぎる。正直、家も私自身も評判が良くない。それ故、そこを危惧されていたのだろうと気づく。けれど、心を読むまでもなく
是光の誠実さはその言葉から窺うことができた。
九話「二人で過ごした初めてのデヱト」→←七話「予期せぬ良き日」
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黒崎沙夜子。(プロフ) - bossa6brasilさん» 初めまして、私も秀元さん魅力のある方ですよね、私も幼い頃に見て色々ありアニメを見たらすっかり好きになって…全巻買いましたけど、本当に終わってしまって残念ですゆっくり更新してゆきたいと思っております、身に余る言葉ですが励みになります有難う御座います！ (2023年1月17日 22時) (
レス) id: 71f79be20a (このIDを非表示/違反報告)
bossa6brasil(プロフ) - はじめまして。花開院秀元が大好きで、連載やアニメが終わって残念ですが数年経っても彼に関する作品が見れてとても嬉しいです。黒崎さんの描く文章や世界観が好きです。また楽しみにしております。 (2023年1月17日 21時) (レス) id: 04c0afef8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒崎沙夜子。 | 作成日時：2022年11月29日 16時
