雷門に来たシードは豪炎寺の義弟でした２【イナGO】 (ページ8)

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５５話　罠ページ8

雨宮の前に立つA。雨宮としては警戒すべき相手だが、抜けない相手ではない。力の増した化身を用いればまず間違いなく勝てる相手だ。…だが妙な違和感がシュート体制に入るのを止めていた。…そしてそれは的中する。

霧野の足が斜め後ろからボールをクリアすべく迫ってたのだ。交わせないと悟り、凍りつく新雲イレブン。

しかし雨宮は後ろを振り返ることなくボールを空中に浮かせ飛び上がった。
「あの体制であんなに飛ぶとか…まじで無茶苦茶だな…。だが…ここからだ!」

「これで終わりだ!雷門イレブン!サンシャインフォース!!」
再び勝利を確認する新雲イレブン。だが雷門のディフェンス陣は誰も諦めてはいなかった。いや、それどころか雨宮が霧野の足をかわしたことに動揺してるものはいなかった。

雨宮に続き飛び上がるA。
「…………」
(前提１、地上ではどちらの足のシュートも自由自在。前提２、化身使いに前を塞がれてる際に不意を疲れた際、得意な空中に逃げる傾向あり。前提３、空中での左足のシュートは右足に比べて精度が落ちるためコースを狙いにくい。つまり右足で踏み込ませればシュートコースの予想はできる!)

「海王ポセイドン!ぐぉぉおオォォ!!……くッ！天城センパイ!頼みましたッ！！」
「アトランティスウォール！！…」
「護神タイタニアス!マジンザハンド！！」
　
３人の必死のブロックにより雨宮のシュートは勢いを無くした。動揺する新雲をよそに、雷門は早いリスタートをする。
「錦先輩！」
信介から最終ラインまで下がっていた錦にボールが投げられる!
「まずい!戻れ!」
焦る新雲。だが時すでに遅し。
「伝来宝刀!!いけ、おまんら！！」
錦のシュートの向かう先には神童、剣城、天馬がいた。

続く。