雷門に来たシードは豪炎寺の義弟でした２【イナGO】 (ページ6)

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５３話　両雄激突　＊長めですページ6

新雲と雷門の試合は２－０の状態で前半３０分となり雷門のスローインになった所で神童がAと天馬を呼ぶ。
「二人共、雨宮にはこれまで俺と天馬で対応してたがここからは天馬とAで対応してくれ。」
「わかりました。神童先輩。」
Aが返事をかえさない天馬の方に目をやると天馬は俯いていた。
「天馬？」
「すいません、先輩。太陽とは一人でやらせてくれませんか？もう少しで何かつかめそうな気がするんです。」
「…わかった。じゃあAは次のタイムでDFに移ってくれ。」

この試合数度目かの天馬と太陽のマッチアップが起こり、両チームに緊張感が走る。
(両チームの代表ともいえるような戦い。正直贔屓目に見ても雨宮の方が格上だが…あいつを信じるか。)
天馬が雨宮を抜こうとし雨宮がコースを阻む。剣の達人同士のような読み合いが数度起こった所で天馬がAが見ても絶賛するほどのフェイントをしかけ雨宮を抜いた。
「ついに天馬が、雨宮を抜いた！！」「なんだと！？」
天馬が新雲の選手をターンで一人抜きさらに攻め込もうとしたときー

ーその先に雨宮がいた。
(おいおい…嘘だろ！？天馬がターンで一瞬だけスピードが落ちただけでもう追いつきやがった！)
「太陽！！」
新雲学園の選手から歓声が上がる。Aは思わず脳裏に天馬がボールを奪われる映像が浮かぶが…

「魔人！ペガサスアーク！！」
天馬の背中から純白の大翼を持った巨人が雨宮のアポロとぶつかり合った。

天馬の新たな化身は雨宮の太陽神アポロを打ち砕き、ゴールに迫る。そしてー
ー「ジャスティスウィング！！」
天馬の新たな化身必殺技がゴールに突き刺さった。

ーーーーーーーーー

新雲学園との試合は後半戦に移り、スコアは２－１で雷門は１点のビハインドを背負っていた。
両チームの総力は雷門の方が勝っているにもかかわらず新雲の攻めに雷門は翻弄されていた。

(なんていうか…あの時みたいだな。フィフスセクターの模擬試合で白竜とやった時の感じだ。天馬がなんとか雨宮を抑えてるけど正直いつ破られるかわかんないな…。)
「厄介だな…あれは。」
Aは雨宮の後ろに視線を移す。
そこには雨宮に向かって体からオーラを放つ新雲イレブンがいた。
「化身の力を一人に凝縮するなんてありかよ…。前半より動きが良くなってないっすか？」
「洒落にならんな。っお？監督が動くみたいぜよ。」

ボールが出た所で消耗していた三国が下がり信助がGKとして入ってきた。

続く