雷門に来たシードは豪炎寺の義弟でした２【イナGO】 (ページ47)

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82話　タイムトラベラーページ47

「…想定外の事象が発生。撤退する。」

アルファが耳につけた通信機らしき物で司令を受けたようで、アルファ達はあっという間に消えていった。

「勝ったぞーー！」

ほっとしたのも束の間、円堂が後から喜びのハグをしてきた。

「痛いです円堂さん……それより優一さん、何であの時天馬が化身アームドを出切ると思ったんですか?」

「……ああ、それはね。」
優一がAの問いに答えようとしたときー

「そういうことかー！！天馬君の急成長はバタフライエフェクトによる物だったのだ!!」

「……どういうことワンダバ？」

Aが聞くとワンダバは嬉々として話し始めた。

「天馬君のサッカーの起源は恐らく円堂君による物なのだろう。それをプロトコルオメガが変えようとした事で複数の世界線の天馬君が生まれた訳だ。その天馬君達が一つの世界線に収束しようとする反動で急なパワーアップが起こったのだ！！」

理解を放棄している円堂と天馬。
ワンダバに同意を示す優一を他所にAは一つの疑問を覚えていた。

(ワンダバの話が本当なら円堂さんに救われた修也にサッカーを教えてもらった俺も天馬のように少しは成長が起こっても良いはずなのに……俺のサッカーの起源に修也も円堂さんも関わってないという事か…？…わからないな。まぁ気にしすぎても仕方ないか。)

ーーーーーー

過去の円堂を助けた天馬達は円堂と優一に別れを告げ、元の時代に帰っていった。

「戻ってきたな天馬。」

「うん。これでサッカー部が元通りになってるといいんだけど。」

Aと天馬は意を決しサッカー棟に入る。

すると、そこには整備されたグランド等見慣れた景色があった。

胸をなでおろす天馬とAに後から聞き慣れない声がかけられる。

「おはよう天馬、A。今日は随分早いやんね？」

「え……あっおはようございます？」

(…誰だこの女の子は…？ユニフォーム着てるけど…)

続く