雷門に来たシードは豪炎寺の義弟でした２【イナGO】 (ページ40)

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７５話　謎の少年×2 ページ40

「‥どういうことだ。」
3年生の教室を去り、グラウンドに出たAと天馬は困惑した表情を浮かべる。
「ドッキリとか？」
「正直そう信じたい。サッカー部どころか学校中でサッカー部が無い扱いになっている。もうここまで来ると‥」
発言の続きを促す天馬にAは重々しく言葉を続ける。

「今の雷門にはサッカー部が存在しない。それが答えなのかもしれない。」

「うん‥‥でも不思議なのは皆の様子だよね。まるで記憶を書き換えられたみたいに‥。」

「正解だ。」

「「！！」」
Aと天馬が声のした方を振り返ると、そこには変わった格好をした紫髪の少年がいた。

「君は？」
「私はアルファ。サッカーを消しに来た者だ。」

「‥！！ということはお前が皆を、何が目的だ。」
「答える必要はない。ではお前たちのサッカーとの出会いを消させてもらう。」

そう言うとアルファという少年は不思議なサッカーボールを取り出し、何かボタンを押そうとする。
アルファの行動に警戒し、Aが身構えた時ー

「そうはさせない！」

ー空から別の人間の声が聞こえた。

A達が空を見上げると、そこには雷門キャラバンに似たデザインのバスが浮かんでおり、声の発生源だと思われる黄緑髪の少年が出口から体を覗かせていた。

続く。