雷門に来たシードは豪炎寺の義弟でした２【イナGO】 (ページ38)

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７３話　予兆ページ38

「ヘヘへ、久しぶりの雷門だ〜」
雷門に着いた天馬は目に見えて機嫌が良くなった。
(まぁ俺も久々の雷門だから嬉しいけどな。)
「A。あれは何だろう?」
不意に天馬の声が平常時になったので天馬が指をさす報告を見るとー

「何だ‥あれは？」

ーグラウンドのゴールがテープで塞がれていた。

「うーん。設備のメンテナンスとかじゃないか?天馬。」
Aは取り敢えず浮かんだ考えをいう。
(まぁ、どうせ練習は基本サッカー棟でやるし気にする程じゃないか。)
どうやら天馬も同じことを思ったようで、二人は特に気にすることなくサッカー棟に向かった。

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「えー、ここも！？」
サッカー棟に着いた天馬が驚愕の声を上げたが
それにはAも同意するところがあった。それはー

「まさか、サッカー棟もメンテナンス中とはな。」

ーサッカー棟にもテープが貼られていて入れなくなっていた。

「何だぁ。残念…今日は練習が休みなのかなぁ?」
目に見えてがっかりする天馬に続いてAがサッカー棟を後にし、校舎に入ろうとすると

「あーっ！天馬！こんなところにいた!」
「信助！」
信助に声をかけられた。
「天馬！早くしないと部活が始まっちゃうよ!」
「部活!今日あるの！？」
「当たり前でしょ。天馬大丈夫？」
「やった！サッカーができるー！」
また喜びが顔に溢れる天馬。さっきからコロコロ顔が変わる天馬をAが見ていると信助から衝撃の発言が放たれた。
「サッカー？何それ?僕たち書道部でしょ？」

「ぇ……書道部…？」

信助の言葉にAと天馬は呆然と立ち尽くすだけだった。
　

続く。