雷門に来たシードは豪炎寺の義弟でした２【イナGO】 (ページ18)

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６５話　ゼロページ18

「フェンスオブガイア!!」
三国が化身シュートを弾く。
「フフフ、化身シュートを止めるとは…ここまで勝ちあがってきただけはあるな、雷門のゴールキーパーよ。」
「だけど、本当の地獄はここからだよ!」
セカンドボールを拾ったドラゴンリンクの選手が続けてシュートを放つ。
「フェンスオブ…ガイアァァァ!……クッ…」
三国は辛うじてシュートを防ぐ。
しかし、弾いたボールは霧野との競り合いに勝ったドラゴンリンクの選手に渡ってしまう。
(まずい、今シュートを打たれたら!……だけど)
「間に合わー」
「止めて見せる!!」
体制が崩れたまま三国はシュートの軌道に飛び込む。
「クッ……」
だが、シュートは三国の身を挺したブロックを物ともせず三国ごとゴールネットに向かう。
「雷門のゴールは割らせない!」
三国は雄叫びと共に突き飛ばされながら右足で地面を蹴り上げる。

そして…三国の飛んだ先にはゴールポストがあった。

(まさか……)
「三国先輩！!駄目だ!!」

　ガンッ!!

三国はゴールポストに体をぶつけて化身シュートを止めたー

ーだが

「三国先輩!」
「三国！」「しっかりしろ!三国!」

緊急事態に審判の笛が吹かれる。

「……大丈夫だ、気を失っているだけだ。」
鬼道コーチの指示で救護班が担架で三国を運ぶ。
「信助!三国と交代だ。」
「は、はいっ!」

「三国先輩！絶対に勝ってみせます！」
「ああ！！」

雷門イレブンは皆、三国の奮戦に触発されて闘志を出している。

ー２人を除いては

(気持ちでは折れていなくても、全体の司令塔である神童先輩、守備陣の司令塔である三国先輩がいなくなった今、ウチの指揮系統はコナゴナだ……頼みの綱は…アイツだが…)

Aの視線の先にいる天馬は

Aが今まで見たことがないような不安に満ちた表情をしていた。

続く。

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次回でお会いしましょう。佐藤ほまね