雷門に来たシードは豪炎寺の義弟でした２【イナGO】 (ページ1)

今日:4 hit、昨日:6 hit、合計:6,844 hit

４８話　円堂の帰還　ページ1

この話は前作の続きですので、まだ前作を見ていない方は先に前作を見ることを推奨します。
前作→http://uranai.nosv.org/u.php/novel/homaneinago/
　では本編へどうぞ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
幻影学園戦が終わり数日、Aと雷門サッカー部の関係性も以前のようなものに戻っていた。
Aは数日後の準決勝に向け朝練をしにサッカー棟に向かっていた。

サッカー棟にある屋内グラウンドに入ると、天馬と信助がいた。二人はPKのようなことをしており、ゴール前に立つ信助に向かって天馬がシュートを打っていた。
「二人とも何してるんだ？」
Aの問いに対して信助が俯いたまま力なく答えるー

ー「GKの練習をしてた！？」
信助の告白にAは自分でも驚くほど大きな声をあげていた。
それも仕方ない話だが。初心者でもわかることだがサッカーにおいてFW、MF、DFとGKの動きは全く違う。そのため、DFからMF、FWに転身することは多くてもDFからGKに転身するのは極稀であるからだ。
話を聞くと信助はどうやら三国先輩に憧れてGKを目指すようになったらしい。
(正直言ってアドバイスのしようがないな…Gkの技を真似ることは出来ても、経験の無い俺じゃあ信助に上手く教えることなんてできないからな…。)
GKとして教えることができないAはとりあえず天馬と一緒にシュート役を務めることにした。

ー３０分後
「信助、A！そろそろ朝礼が始まるからここら辺で終わりにしない？」
「うん、そうだね。天馬、Aありがとう。」
「練習ならいつでも付き合うよ。…っとそれより急がないとな！音無先生は時間に厳しいからなー天馬、遅れたら絞られるぞー。」
「!!」
三人は急いでロッカールームに向かうのだった。

ー早着替えをし、なんとか朝礼までに間に合いそうなゆとりを持ってサッカー棟を出ることができたA達に後ろから元気溌剌な声がかかる。
「おう！お前たち、久しぶりだな。」

ーそこには円堂がいた。
「監督！戻ってきたんですか！」
「あぁ、今日から鬼道と一緒に鍛えてやるから覚悟しろよなー。」
円堂の言葉に天馬と信助は元気よく返事をした。
(天馬と信助…。嬉しそうだな…まぁあれだけ慕っていたんだもんな。…俺も、まぁ嬉しいかな。)
天馬や信助と和気あいあいと話す円堂が不意にこちらをみて不思議な顔をする。
「？」

「お前…誰だっけ？」

次回に続きます。佐藤ほまね