若き美女ギルマスの苦悩２【ログホラ】

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「で、どうしましょうか」

先生(中身狂戦士)が、頬に手を当てて首をかしげる。そんなさりげない仕草や表情さえ絵になるのだから、美人はズルい。

まあ、この場合主に中身が大きく関係しているのだろうが。

「ええと、セタ様。あなた方のギルドで以前その茶を召し上がったとき、効力が切れたのはいつでしたか？」

「薬の効能を解く薬をロデリックさんから頂くはずだったんですけど、どの薬がどの薬で解けるのかが分かんなくなって、結局治るまで数日かかっちゃいましたねー」

「数日ぅ!!?」

中身・先生の剣聖が悲鳴を上げる。

確かに数日はキツい。色々面倒だ。

「ちょ、あの、それは私困るんですけ」

「ほー……つまり私は数日間、Aさんのカラダであんなことこんなことをするわけですね」

「きゃああたすけて!! 中身クラスティさんなあたしが下ネタっぽいことを口走ってるうう」

そういえばそうだ。
先生の身体の持ち主は、現在クラスティさんなのだ。入浴や排泄の際、どう足掻いてもそれを彼は見ることになる。となると、逆もまた然り。先生にしても同じようなことが言えるわけだ。

これは出来るだけ速く解決しなければならない問題だ。

でもどうすれば……と首を捻ったところに、ガタッ、といつもより派手にギルドハウスの扉が開く音がした。

「ただいま帰りました〜!! あ、あと会長、お客様で」
「ソウジ!! ソウジいる!!?」

お買い物から帰ってきたユリアちゃんの背後から物凄い勢いで飛び出してきたのは、長い黒髪に狐耳・巫女装束の彼女。

「な、ナズナ様?! どうなさってってえ、ちょっとっ」
「ソウジぃぃっ!! 大変なんだよ！ また皆飲んじまって！」
「っ!?」

もはやタックルとも呼べる勢いでナズナさんが向かったのは彼女達のギルドマスター(中身・先生)のところ。
そしてどういうわけかソウジロウな先生は、その瞬間にぐっと顔をしかめる。(ここからは中身の人の名で呼ぶことにする)

「っな、ナズナ、さ、離れてっ」

やけに先生が苦しんでいるので私も彼女達のもとへ向かい応戦する。

と、すぐに先生の苦しむ理由が分かった。

「ナズナ様っ、失礼は承知で言わせて頂きますと素晴らしくくさいです!!」
「え、アンタも結構言うんだねえ!! って、そっか！ すまん！」

ナズナさんは、パッと先生から離れて入り口付近に立ち退いた。

〜*〜*〜*〜
もう少しで終わるはずです……^^;

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