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研究室への帰り道、翔の携帯はずっと振動していた。
きっと誰かからメールでも来たのだろう。
翔は研究室に戻ると、早速携帯を開いた。
予想通り、画面には『新着メール:3件』と表示されていた。
少しばかり心を弾ませながらメールを流し読む。
「テレビ、観たよ。
HATSUYUKIと超近かったね、いいなぁー」
「翔、さっきのテレビに出てたね!
かっこよかったよー。結局は負けてたけど」
最後のメールで、翔の手の動きが止まる。
送り主が半年前に忽然と行方をくらませたあの人だったからだ。
「和也っ…」
翔が彼の名を呼ぶと、マサキが反応した。
「和也!?博士、ドウシタンデスカ!?」
サトシとしっかり手を繋ぎながら翔のもとへ来る。
きっとマサキもたまらなく怖いのだろう。
「翔さん、すごいですね。
いつの間にあんな有名人に…」
半年間も連絡が取れなかったというには
あまりにも普通すぎる内容だった。
だがマサキは既に研究室の電話と紙きれを手にしていた。
「今ナラ繋ガルカモシレマセン!」
マサキが紙を見ながら受話器に番号を打ち始めた時、
ちょうどその時を待っていたかのように翔の携帯が鳴った。
翔はディスプレイを確認しないまま、慌てて電話に出た。
「もしもし…?」
「もしもし?」
「何だぁ、潤か」
翔は安心したのか、ゆっくり息を吐いた。
「何だって何だよ。悪かったな、俺で。
つうか、ディスプレイくらい確認しろよな!?」
「ごめんごめん。…で、何?」
.
「番組が終わったばっかで悪いんだけど、
今から刑務所来てくれないかな?」
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夜空(プロフ) - おみやさん≫返信が遅れてしまい、申し訳ありません(泣)自分で書きながら「ああ、良いお母さんだ」とか思いました(笑)確かに最近はこういう方が減ってますよね…悲しいです…。 (2011年12月27日 17時) (
レス) id: 1bf64a127c (このIDを非表示/違反報告)
おみや(プロフ) - う〜ん我が子を信じる母の思いが伝わってきますね〜。しっかりした意志を持っている最近こういう人みないな〜┐(￣ヘ￣)┌ (2011年12月24日 17時) (レス) id: 9d07d6d4b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜空 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/moegiiro2417/
作成日時：2011年12月20日 18時
