codename：172 ページ33
「何だか、すごいことになってるけど、大丈夫…?」
涼子が呆然と立ち尽くす翔に声をかける。
翔は曖昧な笑みを浮かべた。
「ああ…大丈夫、です……」
「ドウシヨウ、翔…。モシマサキガコノママ帰ッテコナカッタラ…」
「それは…ないよ、多分」
だってマサキは自分あるいはサトシが好きなのだから。
愛する人とずっと離れて過ごせる訳がない。
「きっと…必ず、マサキは戻ってくるから」
「絶対、絶対帰ッテキマスカネ?マタ研究室デ皆デ話セマスカ?
潤サントケーキ食ベレマスカ?Aサント遊ベマスカ?
ズット…ズット、一緒ニイラレマスカ?」
「うん、絶対絶対帰ってくるよ」
今はそう言ってサトシを抱きしめてやることしかできなかった。
.
「なーんか、翔の手伝いなんて行かなきゃよかった」
「何だよ、それ」
「だってなんか、すっごい悲しくなった」
「ごめんって」
「ソウイエバAサン、アノ情報ドコデ手ニ入レタンデスカ?」
「大学の時そこそこ仲良かった人が、結と同じ事務所に所属しててね、
親密度を深めて聞き出したんだよね。
私ってもしかして探偵に向いてるかも!」
「ばーか、探偵はそんなあほくさい手使わねぇよ」
「またそうやって馬鹿馬鹿言って!
和也君も私のことどういう覚え方してんのよ!
お腹鳴ってる人って、かなり失礼じゃない!?」
Aはハイヒールをこつこつと鳴らしながら大股で歩き出す。
翔とサトシもそれに合わせて早足で歩いた。
「だって本当に腹鳴ってたし」
「あんたもかよ!
…でも、和也君、もういないんだぁ……。
何か私は苦手だったなぁ。
何考えてるか読めない人で、ちょっと怖いかも」
そう言って寂しげに微笑んだ。
codename：173 ↓01/11↓→←codename：171
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夜空(プロフ) - おみやさん≫返信が遅れてしまい、申し訳ありません(泣)自分で書きながら「ああ、良いお母さんだ」とか思いました(笑)確かに最近はこういう方が減ってますよね…悲しいです…。 (2011年12月27日 17時) (
レス) id: 1bf64a127c (このIDを非表示/違反報告)
おみや(プロフ) - う〜ん我が子を信じる母の思いが伝わってきますね〜。しっかりした意志を持っている最近こういう人みないな〜┐(￣ヘ￣)┌ (2011年12月24日 17時) (レス) id: 9d07d6d4b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜空 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/moegiiro2417/
作成日時：2011年12月20日 18時
