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「だから俺はオーディションの当日、
HATSUYUKIに成り済ましてオーディションを受けました。
途中で割り込んできた奈美に、俺は『知らない』と言い続けました。
これで俺の望み通り、奈美がいじめられることはなかったし、
俺は奈美の代わりにいじめを受けた。
でも…もう既にその時奈美は、刑務所にいました……」
マサキは和也から離れ、しゃがみこんだ。
「ソンナ…ソンナノ、ヒドイデス……。
和也ハ…悪イコトナンテシテナイ…
奈美サンモ、悪イコトナンテシテナイジャナイデスカッ……」
きっとこの場にいる誰もがマサキと同じことを思っただろう。
ただ一人を除いては。
「俺はっ…ただ奈美がいじめられるのが嫌だった…ただ、それだけなのに…
どうして、何でっ………!!
俺のせいで奈美の人生は狂った。
ただ、奈美を助けたかっただけ、守りたかっただけ……」
十数年もの間、和也はずっと一人でこの想いを抱え込んでいたのだろう。
十数年前の、まだ若いままの彼はきっと、今以上に深く傷ついただろう。
だけど彼は、その思いを誰かに打ち明けることをしなかった。
「何でっ…何で俺らに、言ってくれなかったんだよ…」
翔は涙を拭うことをせず、和也に言った。
和也は以前と別人のような顔つきで、震えながら言う。
「自分で傷口を開いて、また傷つくなんて、そんなの嫌ですっ!
それに…本当のことを言って、嫌われたくなかったんです!!」
翔の服の裾を握りしめているサトシの手を離した。
翔はサトシの頭を一度撫でると、和也に抱きついた。
.
「ちゃんと言えよ……だって俺ら、友達だろ…?
言ってくれないと本当のことなんて分かんないし、
それが例えどんな醜い真実だったとしても
その真実は消えないんだから……
だったら、受け止めるしかないだろ?」
codename：169→←codename：167 ↓01/09↓
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夜空(プロフ) - おみやさん≫返信が遅れてしまい、申し訳ありません(泣)自分で書きながら「ああ、良いお母さんだ」とか思いました(笑)確かに最近はこういう方が減ってますよね…悲しいです…。 (2011年12月27日 17時) (
レス) id: 1bf64a127c (このIDを非表示/違反報告)
おみや(プロフ) - う〜ん我が子を信じる母の思いが伝わってきますね〜。しっかりした意志を持っている最近こういう人みないな〜┐(￣ヘ￣)┌ (2011年12月24日 17時) (レス) id: 9d07d6d4b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜空 | 作者ホームページ：http://ameblo.jp/moegiiro2417/
作成日時：2011年12月20日 18時
