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「鳩羽さん、良かったら下まで一緒に行かない？」
『もちろんだよ』
机の整理整頓など教室内の片付けも終わり帰ろうとしていた時に伊織くんからそう話しかけられた。
先の休憩時間中でたわいもない話をしていた時に彼と親睦を深めることができた私はもちろんとOKを出して彼が待っている廊下へと向かった。
『お待たせ。ジュースご馳走様でした。今度私からもなにか差し入れさせてもらうね』
「えぇ！？そんなわざわざいいのに...あっ、そうだ。さっきのダンスの練習なんだけど...サビに入る前のターン、あれ何回やっても僕目が回りそうになるんだよね」
『確かに。伊織くんってばずっとフラフラしてたよね』
「うぅ...本番で目が回って大ゴケとかしたらどうしよう」
『伊織くんなら大丈夫、上手くできるようになるよ。...多分』
「ちょっと不安になる言い方しないでよ！！」
そんな話をしていたらいつの間にか玄関前まで着いてしまっていた。
いつも一人だったからか、長く感じていた教室から玄関までの道のりも彼と話しながらだとあっという間に感じてしまった。
「じゃあ僕こっちだから。また明日ね」
『うん、また明日』
伊織くんの帰り道は私とは逆方向だったらしく、校門を抜けると彼とは互いに小さく手を振って別れた。さて、私も早く帰らないと。
...それにしても“ダンスを頑張っていたから”なんて理由で私にジュースをご馳走してくれるなんて。伊織くん、とっても気が利いていて優しい子だったな。
偶然ペアダンスを一緒に踊ることになる前までは副委員長としてしか関わってこなかったが、今回改めて彼の事を“副委員長”としてではなく、“伊織くん”として見た気がした。
それと攻略対象者以外の男子生徒とあそこまで話せたのは本当に久々だった。前まではヤンデレ乙女ゲームだけあって攻略対象者らから「俺ら以外の男と話すなよ」みたいなムーブを死ぬほどされてきたから彼ら以外の男子生徒とは中々話せずにいたのだ。
伊織くんは攻略対象者でないだけあってか、変に顔色を伺ったり、好感度云々なんかを気にせず気軽に話すことができた。
...だから今日だけであそこまで親睦を深められたのかな。
そんな事を考えながら家族が待つ家へ向かっていると、ふと後ろから誰かの視線を感じた。
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ふぁる(プロフ) - 何をするにも「ら」を言ってしまう人ですさん» コメントありがとうございます！めちゃくちゃ励みになります！！...取り敢えずザオリク唱えますね((( (12月10日 22時) (
レス) id: 464ac9ae0d (このIDを非表示/違反報告)
何をするにも「ら」を言ってしまう人です - めちゃくちゃ好きです…!!僕が尊4んだ時は蘇生を頼みました(勝手に頼むな)ｸﾞﾌｯｯｯｯ((尊4)) (12月10日 21時) (レス) @page30 id: da800b43cb (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - レイカさん» 温かいコメントありがとうございます！めっちゃ嬉しいです...これからも自分のペースで頑張ります！ (11月28日 20時) (レス) id: 464ac9ae0d (このIDを非表示/違反報告)
レイカ - 続き楽しみに待ってます！これからも頑張ってください (11月28日 20時) (レス) id: 3663cbf59a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふぁる | 作成日時：2023年11月25日 21時
