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『とまぁ、私が教えてあげられる基礎知識はここまでかな』
shk「じゃあ先生の強さの秘訣を教えてくれるのか！？」
『強さの秘訣？私は基礎魔法しか使えないしそこまで強くはないと思うんだけど...』
shk「っじゃあなんで先生の魔法はあんなに速いんだよ」
そう私に問うシャークんの表情は今まで以上に真剣で、彼がどれだけ本気で私に稽古をつけてもらおうとしていたかが改めて見て取れた。
...そう言えばシャークんが私に剣と魔法を教えて欲しいと言ってきた時もそれらの速さについて言及していたな。
『それは...私の師匠の教えだよ』
shk「先生の師匠...どういう事だ？」
『“力で勝てないのなら、速さで勝てばいい”。それが師匠からの教えなの』
私は元々剣で攻撃するにも力が足りず、師匠にいくら稽古をつけてもらっても強くなることはなくて挫折しかけていた時にかけられたのがその言葉だ。
＿＿＿「どうしてみんなそんなに力に執着するんだろうね」
『...強いものが勝つ。勝ちたいから、守りたいから力を求める。それだけで理由は十分じゃないですか』
「うん。でも何もその強さが力ってだけじゃないんじゃないかな」
『どういう事ですか？』
「どれだけ強い攻撃でも当たらなきゃ意味が無い。力がなくたって相手の攻撃を避けて一方的に攻撃をし続けていけば勝機はいくらでもこっちにある。
ほらね、力がなくたって君の言う“強いもの”にはなれるんだ」
『力がなくても、勝てる...？』
「そう。“力で勝てないのなら、速さで勝てばいい”。君はこれからそうやって強くなっていけばいいよ」＿＿＿
その日から私は力ではなく、速さを求めるようになった。
そして今の私のこの力は正真正銘、努力の賜物だ。
shk「...なぁ先生、どうしたら先生みたいになれる？」
『修行と努力。それしかないよ』
shk「そうか...分かった。じゃあ
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俺が強くなるまで、ずっと見ててくれよ。約束だ」
続く (更新停止中)
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作者名：ふぁる | 作成日時：2023年11月25日 13時
