また逢う日まで【WT】 (ページ18)

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『私みたいに強くなれる方法、てのはちょっと違うかな。ただ基礎を教えるだけだよ。それに私は君が思ってる以上に強くないし』

私が使っているのは全て基礎魔法。言い換えれば基礎魔法“しか”使えないのだ。そんな私よりももっと強い人はこの広い世界には数え切れないくらいたくさんいるだろう。

shk「...それで、その基礎ってのは？」

『うーん、シャークんは魔法についてどこまで理解してる？』

shk「いや全く」

『え』

魔法について、全く理解していない...？？

基本的に魔法はイメージだがその魔法を使うにもそれなりの知識が必要なはずだ。私だって様々な魔導書なんかを読んで知識を身につけここまで使いこなせるようになった。

...一人で、しかもこんなに小さな子があんな攻撃魔法を自然と身につけてしまうなんて。

環境ひとつで人は変わると言うけれど...それが人を短期間でここまで成長させるとは思いもしなかった。

『...よし。じゃあまずは魔法についてしっかり学んでいこうか』

shk「まな、ぶ？」

『うん。魔法を使いこなすにも強くなるにも正しい知識は必要だからね』

shk「...分かった。なぁ、あんた名前は」

『名前？私の名前はA。...そっか、そういえばみんなに私の名前言ってなかったね』

shk「じゃあこれからはA様って呼ぶ」

『...さ、様！？どうしてそんな』

shk「物事を教えてくれる人には様か先生を付けて呼べって言われたから」